「プレーンの状態であれば通らない話であっても、いったん公表したものを覆すだけの盛り上がりに欠けた。若手研究者をディスカレッジしてしまったことは間違いないので、これを大いなる教訓にして、科学的に先端研究を支えていく仕組みを構築していきたい」。鈴木寛・文部科学副大臣は、いち早く疑問を表明していた最先端研究開発支援プログラムの選考やり直しに至らなかったことに無念さをにじませつつ、今後を見据えて必要な取り組みを列挙した。(川口恭) 鈴木副大臣の解説を再現する前に、まずこの日に菅直人大臣と総合技術総合会議有識者議員との会合の中で、これまでと何が変わることになったのか、会合メンバーである津村啓介・内閣府政務官の説明から確認したい。ちなみに、この会合の議事概要は内閣府のサイトに発言者の名前つきで来週掲載される予定だ。 津村政務官によれば、プログラムの進行には総合技術総合会議が責任を持つこと、実質的運営は