ブックマーク / owa-writer.com (28)

  • 島田紳助は不思議ちゃん‐おわライター疾走

    こう言ってしまうと身も蓋もないけど、島田紳助はいわゆる「不思議ちゃん」だと思うんです。理論家で計算高い側面がある一方で、感動しやすくて気分屋なところもある。M-1の審査コメントなんかも、よく聞くと割と不可解なことを言っていたりする。そんな彼のキャラを無理矢理一言でまとめるとすれば、「不思議な人」と言うしかないんじゃないかな、という気がします。 すごく感覚的な話をすると、今の中高年の男性は、紳助みたいなタイプの人に割と感情移入をして、松人志みたいなタイプの人は、「何考えてるかわからん」「新人類」っていうふうに見ているんじゃないかと思う。でも、逆にその少し下の世代から見ると、松みたいな人が言ってることの方が意外と素直に納得できる部分が多くて、紳助みたいなタイプこそが、理論家に見せかけて感覚的、っていうようなところがついていけなかったりする、というのがあると思う。 紳助が語る理論は当にすご

  • 竜兵会という連帯-おわライター疾走

    『お笑いエピソードGP THE芸人大図鑑2』という番組を見た。ある芸人を取り上げて、周りの芸人がその人の良いところや悪いところを好き放題言い合う、という企画。 最初に千原ジュニアとケンドーコバヤシが取り上げられ、その後に上島竜兵が出てきた。この流れを見て思ったけど、やっぱり「竜兵会」っていうのはすごい。 ジュニアやケンコバに対する同期芸人や後輩芸人たちのトークが、どこまでも吉的な上下関係を意識させる馴れ合い的なものにとどまっていたのに対して、上島は土田、有吉をはじめとする竜兵会メンバーに容赦なくボコボコにされながらも愛されている。 あまり表立って指摘されることは少ないかもしれないが、「竜兵会」っていうのは明らかに、アンチ吉、アンチ関西という理念に基づく組織だと思う。別に、具体的に東京芸人と関西芸人がケンカしたり対立してるっていうわけではないんですけどね。そういうことではなく、理念として

  • オードリーが2周目に入った

    オードリーの勢いがいまだに収まる気配がありません。ただ、彼らは相変わらずさまざまなテレビ番組に出続けているわけですが、その出演形態は少しずつ変わっている気がします。 今までは、初めて出た番組で自己紹介的に漫才を披露したり、春日が節約キャラを見せたり、ロケで春日のアパートを訪問したり、といったアプローチが多かったですね。 そんな彼らのテレビ出演サイクルは、現在では2周目に入ってきていると思います。1周目の自己紹介を終えて、彼らの当の底力が試されるようになってきているのです。その点に関する具体的な兆候は、以下の3点にまとめられます。 1.若林の再評価 もともとオードリーというコンビは、ネタ作りを担当する若林の実力が専門家の間では評価されていました。キャラとしては地味な若林ですが、『アメトーーク』では「じゃない方芸人」としてあえて若林に光を当てたり、『踊る!さんま御殿』ではさんまが執拗に若林

  • 格付けしあう男芸人たち

    『ゆるせない話』は結局、「松人志-木村祐一-千原ジュニア」という矮小なクレーマー根性の系譜が、有吉弘行の勇猛なテロリスト魂に圧倒されて終わる、という劇的な結末を迎えました。 それにしても、有吉の吉批判に松・ジュニアが対応できないのは予想の範囲内でしたが、有吉の寺門ジモン批判にすら何も言えないとは……。松やジュニアの患っている病は、皆さんが思っている以上に進行しているのかもしれません。 ←屁理屈ガイコツ

  • はんにゃとオードリーが背負っているもの

    今、はんにゃとオードリーの人気がすごい。何がすごいって、「最近はんにゃの人気がすごい」っていう話そのものをすでに何回も聞いている。オードリーも同じ。つまり、「はんにゃの人気がすごい」というのは、「『はんにゃの人気がすごい』っていうフレーズの広がり方がすごい」という意味で、二重の含みを持っているわけです。ただ人気があるというだけでなく、あいつら人気があるよね、っていう噂の浸透度合いが尋常ではない。 はんにゃとオードリーに対する世間の盛り上がりが、今までに出てきた若手芸人と少し違うんじゃないかと思うのは、人々の期待感のレベルについてですね。いわゆる一発屋芸人のバブル的な人気とは違って、彼らの人気には、人々の高い期待が反映されているのではないでしょうか。 はんにゃは古き良きドタバタコントの達人として、オードリーは独創的なズレ漫才のスペシャリストとして、それぞれその実力を高く評価されています。つま

  • あだ名芸の元祖は松任谷由実だった

    有吉弘行は、「おしゃべりクソ野郎」をはじめとするあだ名芸の第一人者として不動の地位を確立しています。でも、よく考えてみたら、テレビでこれと似たようなことをやっていた人が前にいたのを思い出しました。 その人の名は、松任谷由実。 2005年と2006年に放送された『松任谷由実のオールナイトニッポンTV』という番組で、ゲストとして訪れた人たちにラジオネームを付けるという設定で、すごいあだ名を次々につけていたのでした。どういうあだ名だったか、今ネットで調べて見つかった範囲で書きます。 【黒柳徹子】 乾燥いちじく 【浜崎あゆみ】 プリンセスてじなーにゃ 【倖田來未】 茶渋 【AI】 火の輪くぐり いかがでしょうか。有吉に勝るとも劣らない剛速球を次々に投げ込んでいるユーミンの豪腕にほれぼれしますね。これを言われたときの徹子の戸惑いはいまだに忘れられません。 有吉のあだ名芸は吐き捨てるような冷た

  • R-1ぐらんぷり2009サバイバルステージ進出者決定

    R-1ぐらんぷり2009のサバイバルステージ(敗者復活戦)進出者も決まりました。 岸学 くまだまさし 夙川アトム 鈴木つかさ 天津木村 友近 ナオユキ 三浦マイルド もう中学生 ヤナギブソン これは、準決勝審査で9位から18位だった人が選ばれています。まあ、だいたい順当なところですね。 この中から2人が敗者復活するわけですが、予想としては、可能性高い順からこんな感じ。 天津木村 ヤナギブソン もう中学生 岸学 夙川アトム くまだまさし ナオユキ 友近 三浦マイルド 鈴木つかさ 天津木村は、キャラ、ネタ共に申し分なし。観客投票での選考ならたぶん残るでしょう。ヤナギブソンも無難に良いネタで有力。もう中学生は、何となく復活してしまいそうな気がする。岸学は天津木村と同じで、テレビでキャラが浸透している分だけ有利と見る。夙川アトムはネタの完成度で一歩落ちる。 さて

  • R-1ぐらんぷり2009の決勝進出者決定

    R-1ぐらんぷり2009の決勝進出者が決まりましたね。 あべこうじ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) エハラマサヒロ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) COWCOW山田よし(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 鬼頭真也(夜ふかしの会)(ハイレグタワー) サイクロンZ(太田プロダクション) 鳥居みゆき(サンミュージックプロダクション) 中山功太(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) バカリズム(マセキ芸能社) 準決勝を見た印象からすると、かなり妥当なメンツだと思います。観客の笑いを取った上で、ネタもしっかりしていたという文句なしの8人です。そして今年も、決勝進出者のネタのジャンルは見事にばらばら。 あべこうじ:漫談 エハラマサヒロ:歌ネタ COWCOW山田よし:フリップネタ 鬼頭真也(夜ふかしの会):小道具ネタ サイク

  • 松本人志の見たM-1グランプリ2008

    ラジオ番組『放送室』で、松人志が昨年のM-1について語っていました。 ・最終決戦で、3組とも1目のネタでやっていたことを前フリにしていたが、あれは反則だと思う。2目のネタも独立したネタとして、1目を見ていない人が見ても成立するようにしておかなくてはいけない。 これ、主張としてはもっともだと思うんですが、ルールとして明文化するのは難しそう。 ・NON STYLEのネタでリップクリームを出すくだりがあったが、漫才で小道具を使ってはいけないと思う。ルールで禁止すべきだ。 これも、納得。特に、漫才とコントはどう違うのか?といった問題を考えるうえでも、「小道具禁止」というのは1つの明確な指針としてルールに定めてもいいと思います。 ・ナイツはSMAPのネタをやっていたが、ジャニーズを扱うネタはどうしても、観客の側が「これって、笑ってもいいのかな?」みたいな変な空気になるから不利である。

  • 2008年末のお笑い系番組2

    【爆笑問題vs安住紳一郎 平成ニッポン20年史】 爆笑問題がデビューして以来20年のお笑いの歴史を振り返るという企画をやっていたんですが。思った以上に大変なことになっていました。 まず、「とんねるず、ウッチャンナンチャンら、お笑い第3世代」っていう言い回しが新鮮ですよね。90年代を席巻したあのコンビを「ら」の1文字で済ませてしまうという。しかもこのVTRをよく見ると、「お笑い第3世代」という文字が画面中央に出てくるところで、画面左下にとんねるず、画面中央下にウンナンの似顔絵画像があり、右下部分がそれらとちょうど同じスペースだけ不自然な空白になっているんですね。これはもう、ほら、アレですよ。 それに、スタジオで出てきた、1988年から現在までのお笑いの歴史を振り返る大きな年表の中でも、ごっつええ何々とか、あのやあの歌が売れたとか、そういうのは一切なし。これはやっぱり、アレでしょう。 一視

    LittleBoy
    LittleBoy 2009/01/03
    "(千秋の)コメディエンヌとしての能力と心意気はもっと評価されてもいい"/"(「ゆるせない話4」は)サバンナの八木真澄が暴れ回って何とか番組の形を作っていました"
  • 2008年末のお笑い系番組

    この年末年始のお笑い系特番の感想を書きます。 【ロンドンハーツXmas3時間スペシャル】 「格付けしあう売れっ子たち」で有吉弘行が大活躍。狩野英孝を連れ戻すために自分が地獄から舞い戻ってきたのだと気付いた、というあの一言はすばらしい。自分と他人を丸ごと全部傷付けながら突き進む有吉の話芸はもはや神の域。 そして、この日の3つの企画すべてに出演し、全方位からいじり倒された狩野英孝はすごい。狩野英孝と鳥居みゆきというおもちゃを手に入れて、最近のロンハーはにわかに活気づいています。 【ロンドンブーツXマス芸人は聖夜も大忙しSP2008】 前半のひな壇トークよりも、後半のロンブー2人きりのフリートークの方が面白かったりするんですよね。田村淳という芸人の当の持ち味は、こうやって小出しにしながら、これから10年くらいかけて少しずつ世に出ていくんでしょうね。 【人志松のすべらない話ザ・ゴールデン】

    LittleBoy
    LittleBoy 2009/01/03
    "自分と他人を丸ごと全部傷付けながら突き進む有吉の話芸はもはや神の域"
  • おわライター疾走:織田裕二殺人事件

    織田裕二の「キターッ!」でおなじみのモノマネ芸人・山高広(33)もその1人のはずなのだが、先日、織田裕二の所属事務所から民放各局に「物真似を企画される際には、(真似される)人のイメージを尊重していただくようなルール作りをお願いしたい」との通達があった。アメーバニュース このニュースを聞いて、「山高広、終わったな」と思った人も多いかもしれません。でも実際のところ、大変なことになっているのはむしろ織田裕二の方なんじゃないかと思う。なぜなら、物真似禁止通達とは一種の「敗北宣言」だから。 少なくともここ3カ月~半年のスパンで見れば、俳優・織田裕二は、その影響力の面で、芸人・山高広に完全に敗れ去ってしまったのです。追い詰められた織田の物真似禁止通達は、この状況では「ギブアップ」と言っているに等しい。 でも、残念ながら、この戦いは白旗を振っても終わりません。たとえ山高広が物真似をやめたところ

    LittleBoy
    LittleBoy 2008/11/23
    なんか誰も幸せにならない選択
  • 1997年のジャックナイフ

    NHK「トップランナー」に千原ジュニアが出演。番組としてはだいたい予想の範囲内の展開でしたが、11年前に同番組に出たときの映像を現在のジュニアに見せる、というくだりはどぎつくて面白かった。ここのスタッフもなかなか意地が悪い。 何しろ97年といえば、東京進出直後で、ジャックナイフ芸人がいちばんとんがっていた時期。「若者のカリスマ」みたいな扱いでNHKの番組なんかに出ちゃって、これ以上ないくらいの天狗っぷりを見せてくれております。 これを見せつけられてさすがのジュニアも絶句。「こいつはダメですね。全然面白くないですね」という的確な感想を残していました。 あと、MCの女性が、いかにもよくいるタイプの「浅いお笑い好き女子」という感じの言動を見せていて、そのあたりのユルユルっぷりもNHKらしくて新鮮でした。 関連記事:ジャックナイフの憂(その1) ←タモリさんやったんですよ

    LittleBoy
    LittleBoy 2008/09/24
    でも「こいつはダメですね。全然面白くないですね」って言ったそばから、たいがい恥ずかしいお笑い論語ってたような…。それもまたジュニアらしくていいんだけど。
  • FNS27時間テレビ感想(総評)

    今年の27時間テレビは面白かった。もちろん、27時間のうち全部が全部面白かったというわけではない。ちょっとどうかと思う部分もあった。でも、全体としては最高に近い出来だったと思う。 基的に、自分を含めてほとんどの人は、今のテレビに対してあきらめに近い感情を持っているのではないかと思う。テレビがあんまり面白くない。でもしょうがないよね、と。 そんな私たちのあきらめを払拭すべく、フジテレビは今年の27時間テレビに全力を注いだ。俺たちが気でやればこのぐらいのことはできるんだぜ、ということを見せつけた。その情熱はたしかに私たちに伝わってきた。 最高だったよ、27時間テレビ。とりあえずはそう言える。 でも。話はここで終わらない。 私は、今田耕司を車ではねるビートたけしの姿を見ながら、底抜けに痛快で面白いと思いつつ、どこかもの悲しくて仕方なかった。今テレビで面白いものを作ろうとしたら、結局、最後はさ

  • FNS27時間テレビ感想(その4)

    ・生さんタク。このコーナーをやっていて楽しいのは、木村拓哉人だけではないでしょうか。 ・ダウンタウンの収録現場にさんまが乱入。これは、フジテレビから視聴者へのファンサービスみたいなものですね。ダウンタウンとさんまが絡んだだけで、何かすごいことが起こっているような気がするという視聴者は結構たくさんいるのです。 ・それにしても、浜田のツッコミはどつくまでの一連の動作が異常に速い。大物先輩芸人を前にしても何のためらいもなく踏み切れるのはやっぱりすごいことです。ちなみにこの数時間後には、ダメな芸人たちがさんまを殴ったとか殴らないとかで延々と茶番を繰り広げるクソみたいな一幕が控えているわけですが。 ・さんまinネプリーグ。さんまの声が枯れそうで枯れない。 ・さんま裏のめちゃイケ。茶番。 ・さんまinめちゃイケ。過去の27時間テレビの名場面を振り返り、さんまレンジローバー事件のVTRが流れたところで

  • FNS27時間テレビ感想(その3)

    ・懺悔室のコーナー。もちろん、出演者と制作者と視聴者が心地よくノスタルジーに浸るためには必要な仕掛けなんでしょうけど、今改めて見てみると、頭から水をかぶるだけというのは、バラエティ番組の罰ゲームとしてどうしてもユルく見えてしまう。この点に限らず、良くも悪くも懐古主義的な意味合いの強い演出は随所に見られました。 ・笑っていいとも! 増刊号生スペシャル。気持ち悪い眼鏡をかけている気持ち悪い雰囲気のタレントがいるなあと思っていたら、香取慎吾でした。 ・スタジオに登場した劇団ひとりのファーストキスの相手の女性がやばかった。あれは基的にテレビで映してはいけないタイプの人だと思います。 ・さんまとタモリは自分たちの老いについてトーク。この番組の流れで見ていくと、あの明石家さんまを淡々とあしらえるタモリという人もまた、常人の器を超えた大物であることがよくわかります。さんまのネタ振りをあっさり受け流せる

  • FNS27時間テレビ感想(その2)

    ・さんま・中居の今夜も眠れない。大竹しのぶを引っ張り出し、途中からはたけしも乱入。たけしとさんまの手にかかると、山モナの話題もほんのあいさつ代わり。それにしても、さんまと絡むときのたけちゃんは当に楽しそう。 ・若手芸人の集まる店。これは要するに、「さんま師範代の100人組み手」という感じ。百戦錬磨の明石家さんまが場慣れしていない若手芸人を次々にぶっ潰していく。結果としては、ほぼ全員がものの見事に撲殺され、辛うじて生き残ったのは、器用に立ち回る柳原可奈子、全力でぶつかった小島よしお、決して後退しない鳥居みゆき、鈍すぎるゆえに無謀で勇敢なひぐち君。あとにはきれいな焼け野原だけが残ったのでした。 ・にしおかすみこは、もうどんな番組でも毎回ただ泣いていればいいと思う。それしかないと思う。芸人でもなくタレントでもない、「泣き虫」という新しいジャンル。 ・ペナルティのワッキーは、もはや「スベリ芸」

  • FNS27時間テレビ感想(その1)

    番組全体についていろいろ言いたいことはありますが、とりあえず冒頭から順番に感想を箇条書きにします。 ・向上委員会。各芸人が死んだ目で扮装をしているのが罰ゲームにしか見えません。のちに小堺一機がキャラに扮してさりげなく「みんな、もっと楽しそうにやれよ!」という趣旨のダメ出しをしていましたが、まさにその通り。今どきこんな『ひょうきん族』的なノリの番組なんてないので、みんなどうしたらいいかわからないんでしょうね。 ・ビートたけしがオープニングから中継で登場。この人がお笑いを気でやっているのを久しぶりに見ました。この時点で、今回はたけしがしっかり仕事をしてくれると確信。 ・さんまinはねトび。せっかくさんまを引っ張り出したんだから、もうちょっとさんまのしゃべりが生きる企画にすればよかったのに。キングコングの2人以外は満足に絡むこともできず、もったいない。『はねトび』は悪い意味で『めちゃイケ』の伝

  • 平気で片岡飛鳥をほめる人たち

    「お笑い」つまらなくなったワケ まあ、これは、そこら辺のクソ評論家が言っている話じゃなくて、「あの」横澤彪が言っていることなので、その分だけ一応筋が通っていて聞くに値する部分もないわけじゃないんですが。ただ、一点だけ、私がどうしてもはっきりさせておきたいことがある。 こういう文脈で、全ての業界人は絶対に、盲目的に、100%に近い確率で、片岡飛鳥のことをほめるんだけど。それ、もう、やめない? たとえば、『サイゾー』の最新号でも、マッコイ斉藤や匿名テレビ業界人たちが、片岡飛鳥や『めちゃイケ』のことを絶賛しているのです。でも、ちょっと待ってください、皆さん。 いや、もちろん、片岡飛鳥が現代テレビバラエティ界の偉大な巨人であることは認めます。それは業界人なら誰でも骨身にしみてわかっていることです。現代バラエティの大枠を作ったのは間違いなく彼です。 でも、今現在の片岡が作っている『めちゃイケ』って、

    LittleBoy
    LittleBoy 2008/06/30
    というか片岡飛鳥が評価されているのは「最先端を走っている」からではなくて、それこそ「伝統芸能」的な部分だと思うけど。業界内部が批評能力に著しく乏しいのはまったくもって同意なのだけど。
  • レッドカーペットで戦っているのは?

    今のテレビのお笑いは瞬間芸ばかりだ。 その通り。 こんなんじゃ芸人がテレビに消費されてしまう。 うん、その通り。でも、それが気にならないくらい、市場に供給されるお笑い芸の質と量が史上まれに見る勢いで向上して膨大になってきている、というところが面白いんですよね。 その点で、今のお笑い界の「瞬間芸ブーム」は、「ボキャブラブーム」や「エンタブーム」とは全然別物なのです。これはブームではなく、現時点での単なる事実。事実として、テレビでお笑いは切り売りされ、切り売りだけでも十分な質と量を確保できるくらい、お笑い文化が成熟しつつある。 この変化に気づかず、オッサン向けのスポーツ新聞や週刊誌で「最近のテレビのお笑いはひどい。宴会芸レベルの瞬間芸ばかりで見るにたえない」とかいう主張を展開しているクソ評論家たちは全員論外です。テレビお笑い史上、こんなにエキサイティングな時代はないのに。 というわけで、今ここ

    LittleBoy
    LittleBoy 2008/06/06
    "「最近のテレビのお笑いはひどい。宴会芸レベルの瞬間芸ばかりで見るにたえない」とかいう主張を展開しているクソ評論家たちは全員論外"