前回、前々回と静岡について書いてきましたが、わたしが静岡に行った理由は「おでん」でも「ガンダム」でもなく、元連合赤軍兵士・植垣康博さんに会うためでした。 植垣さんについて少しばかり。 植垣さんはもともと静岡の出身ですが、地質学への興味から弘前大学へ。 ここで全共闘運動に身を投じ、頭角をあらわした頃、赤軍派と接触。メンバーである坂東國男氏率いる「坂東隊」の一員となり、資金調達のためのM(マネー、マフィア。要は強盗行為)作戦を数々こなしていく。(植垣さん著の『兵士たちの連合赤軍』においては、ここらへんまで非常にあっけらかんと、明るい青春物語のように描かれている) やがて赤軍派が革命左派(京浜安保共闘)と共闘、連合赤軍を結成するに至り山岳ベースへ合流。 同志殺しに積極的に関わり、最後は他3名と買出しに行った折、軽井沢駅において逮捕される。 この時すでに、「粛清・逃亡・逮捕」によって連赤メンバーは