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ブックマーク / mandanatsusin.cocolog-nifty.com (40)

  • 誰が誰にあやまるのか:花とゆめ2019年14号 - 漫棚通信ブログ版

    2019年7月5日、白泉社のサイトで下記のお詫びが掲載されました。>こちらがそのお詫び 将来的に消えてしまうページかもしれませんので、以下に全文を転載します(ちなみにこういう文章に著作権が存在しないことはみなさんご存じのとおり)。 ***** 花とゆめ14号よみきり作品に関するお詫び 2019.07.05 花とゆめ14号の読みきり作品に関して、多くの読者の皆様から、主人公の女性キャラクターが既存の先生の絵柄に非常に似ているとのご指摘を頂戴しました。 該当作品の絵柄は、編集部が率先して先生の絵柄に近しい方向へと誘導した結果のものであり、来なら掲載を中止しなければならない程、酷似していたにも関わらず、雑誌に掲載するという過ちをおかしてしまいました。 この度読者の皆様をお騒がせしてしまった原因は、すべて編集部の意識・認識の甘さによるものです。花とゆめをご愛読頂いている皆様の信頼を損なってしまい

    誰が誰にあやまるのか:花とゆめ2019年14号 - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2019/07/12
    三年ぶりのブログ更新に相応しいテーマ
  • 英国人が選ぶ日本マンガベスト150(その1) - 漫棚通信ブログ版

    稿は下記のエントリの続きになります。 ●漫棚通信ブログ版:死ぬ前に読むべき1001冊のマンガ ポール・グラヴェット Paul Gravett 編『死ぬ前に読むべき1001冊のマンガ 1001 Comics You Must Read Before You Die: The Ultimate Guide to Comic Books, Graphic Novels and Manga』については、2014年6月9日発売の週刊ビッグコミックスピリッツにもコラムを書かせていただきました。 ただしこの、すごく分厚いなので紹介しきれないところはいろいろあって、まあ1001作というのは多い多い。 わたしはとりあえず海外作品のブックガイドとして読んでるのですが、書は歴史書でもあります。古今の日マンガも多く取り上げられていて、その数、およそ150作。つまり英国人が選ぶ「日マンガベスト150」と

    英国人が選ぶ日本マンガベスト150(その1) - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2014/06/10
  • 「東京人」のガロとCOM特集 - 漫棚通信ブログ版

    雑誌「東京人」買いました。 ●「東京人」2014年7月号(都市出版、861円+税、amazon) 書影にあるように特集は「ガロとCOMの時代 1964-1971」。すみませんねえ、いつまでも1960年代と1970年代をひきずってて。でも、日マンガはこの時代抜きには語れませんのですよ。 なかなかステキな仕上がりで、「ガロ」と「COM」の書影や誌面の写真がいっぱい。わたし当時の雑誌そのものをかなり持ってますが、ぼろぼろになった実際のページよりもきれいに見えちゃうなあ。 インタビューされてる(カッコ内がインビュアー)のが、つげ義春(川三郎)、真崎守(霜月たかなか)、竹宮惠子(西原麻里)、諸星大二郎(斎藤宣彦)。 文章を寄稿してるのが、川三郎、しりあがり寿、四方田犬彦、亀和田武、矢作俊彦、養老孟司、御厨貴、木全公彦、夏目房之介、さらに林静一、あがた森魚ですよあなた。いや豪華なひとたちが登場し

    「東京人」のガロとCOM特集 - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2014/06/07
    忘れずに7月号の東京人を買わないと。霜月たかなか編の『COM 40年目の終刊号』も気になる。
  • 年末ベストテンは賞なのかブックガイドなのか - 漫棚通信ブログ版

    マンガ読者にとって年末のお楽しみ、今年もベストテンの時期です。まずは『このマンガがすごい』と「ダ・ヴィンチ」1月号が発売されました。 ●『このマンガがすごい! 2014』(2013年宝島社、500円+税、amazon) ●「ダ・ヴィンチ」2014年1月号(2013年KADOKAWA、562円+税、amazon) あらダ・ヴィンチの書影がない。ジャニーズが表紙のせい? この時期になるといつも思うのですが、マンガの年間ベストテンってむずかしいですよね。 映画やミステリのベストテンならいいんですよ。作品としてきちんと完結しているものを評するんだから。でもマンガは連載したものをつぎつぎと単行化したものを対象にしてます。しかもその連載が数年、十数年以上持続することもあり得る。これを評価するってのは、そうとうに無理なことをしてます。 つまり映画やミステリのベストテンの評者は、これは十年に一度の傑作だ

    年末ベストテンは賞なのかブックガイドなのか - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2013/12/12
    「映画やミステリのベストテンならいいんですよ。作品としてきちんと完結しているものを評するんだから」
  • フランス発実験的恋愛マンガ『塩素の味』 - 漫棚通信ブログ版

    実験的な表現がなされててかつステキな恋愛マンガ。 ●バスティアン・ヴィヴェス『塩素の味』(原正人訳、2013年小学館集英社プロダクション、2800円+税、amazon) 出版社よりご恵投いただきました。ありがとうございます。 新鋭BD作家の初邦訳。B5判ハードカバーでオールカラー270ページ超。『塩素の味』と『僕の目の中で』というふたつの作品が収録されています。 フランスBDには身近な恋愛マンガが少ないそうですが、二作ともボーイ・ミーツ・ガールのストレートな恋愛マンガ。しかしヒトスジナワではいかないんだな、これが。 表現がじつに実験的。しかもその実験が画力にかかわるものだから、ほかのひとではちょっとマネできそうにないものになってます。 『塩素の味』の主人公は脊椎側弯症の青年。彼は整体師にすすめられてプール通いを始めます。でも泳ぎは得意じゃない。彼はプールでひとりの魅力的な女性と出会いますが

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  • 中国的ベストセラー『ひとりぐらしも5年め』 - 漫棚通信ブログ版

    書店に行くと、ビニールのかかっていない、シュリンクされてないマンガ、の棚があります。益田ミリとか『ダーリンは外国人』とか、女性に人気のオシャレ系というかイラスト系というかエッセイ系というか、そっち方面のマンガが棚にずらっと並んでます。 こういうマンガがヒットしますと、ロングセラーになるみたいですね。そこそこ評判になっても、数年、早ければ数か月で書店から消えてしまうマンガもあるというのに、それとは対照的。 たとえばこれ。 ●たかぎなおこ『ひとりぐらしも5年め』(2003年メディアファクトリー、980円+税、amazon) 初版が2003年発行で、私の買ったのが2012年発行の23刷。ここ十年、おそらく途切れることなくずっと書店の棚にささっていたのでしょう。すごいなあ。 内容はエッセイコミックというかイラストエッセイというか。20代女性が東京でひとり暮らしを始めると、買い物や炊事がどんな感じに

    中国的ベストセラー『ひとりぐらしも5年め』 - 漫棚通信ブログ版
  • 『トーマの心臓』世界進出 - 漫棚通信ブログ版

    萩尾望都の代表作『トーマの心臓』が、やっと、という感じですが英訳、仏訳されてます。 ●Moto Hagio 『The Heart of Thomas』(2013年Fantagraphics社、39.99ドル、日amazon、米amazon) ●Moto Hagio 『Le Coeur de Thomas』(2012年Kazé社、19.99ユーロ、仏amazon英語版を刊行したアメリカのファンタグラフィックス社は、古典コミックの復刻版を美麗な印刷で多く出版しているところ。『トーマの心臓』がこのブランドで出た、というのがちょっとすごいわけです。 B5判のハードカバーで、日版ならフラワーコミックスで全三巻でしたが、それを一巻にまとめたもの。二色印刷も再現していて、紙も良さそう。日マンガと同じように右から左に進む右開きで出版されてます。 YouTubeには紹介動画がありますのでどうぞ。

    『トーマの心臓』世界進出 - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2013/03/03
    萩尾望都先生はパリの同人誌即売会にも参加されていて(御自身が手売り!)売ろうとした本がパリのジュンク堂で販売されてるので売らないでくれ!と言われたと仰っていたのでてっきり既に翻訳・販売されてるとばかり。
  • 寺田克也の挿絵に笑った「ガソリン生活」 - 漫棚通信ブログ版

    の新聞小説には毎回挿絵がついてます。新聞小説でも明治期の純文学系には挿絵がなかったものもあるそうですが、それをのぞいてほとんどすべての作品が挿絵つき。 もちろんこれは日人にとって江戸の読のころからの慣習なんでしょう。挿絵つき小説が江戸時代から現代のラノベにいたるまでの伝統かと考えるとちょっとおもしろい。 現代では紙に刷られた新聞そのものが存続の危機らしいので、新聞小説の未来もどうなるかわからないのですが、毎日毎日、小説を少しずつ、しかも挿絵つきで読むって貴重な体験ですよね。 のちに単行にまとめられるときには挿絵のほとんどが収録されることはないのですから、挿絵つきのそれを読むことは、一日一日が一期一会の体験です。 わたしはかつて、朝日新聞に連載された長嶋有「ねたあとに」を高野文子の挿絵をお目当てに切り抜いて保存してました。のちに単行化された小説を読んだとしても、また挿絵展を見たと

    寺田克也の挿絵に笑った「ガソリン生活」 - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2012/07/19
    「朝日新聞に連載されてる伊坂幸太郎「ガソリン生活」の挿絵は寺田克也です」単行本には収録されないんだろうなぁ……新聞とってまでは……でも……うん。
  • きみは『沙漠の魔王』を知っているか! - 漫棚通信ブログ版

    戦後の少年雑誌は、マンガよりもまず絵物語で始まりました。 集英社「少年ジャンプ」の前身となった月刊誌が「少年ブック」。そのさらに前身の月刊誌が「おもしろブック」。最初期の「おもしろブック」は月刊誌ではなく、単行のシリーズ名でした。その第一作が山川惣治『少年王者』第一巻。 すでに紙芝居で人気だった『少年王者』を絵物語にした作品です。日人少年がアフリカで活躍するターザンもので、これが大ヒット。少年ジャンプの源流には絵物語と紙芝居があったわけです。 同様に少年画報社の主力月刊誌だったのが「少年画報」、その前身が「冒険活劇文庫」。その看板作品の絵物語が永松健夫『黄金バット』でした。すでに単行が発売されておりこれも大ヒット作品。もちろん『黄金バット』も戦前からの紙芝居ヒーローですね。 さて秋田書店の主力雑誌だった月刊「冒険王」。この前身の「少年少女冒険王」の看板絵物語が、福島鉄次『沙漠の魔王』

    きみは『沙漠の魔王』を知っているか! - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2012/05/25
    「「天空の城ラピュタ」のモトネタになったといわれる飛行石を目撃せよ!」
  • 恐怖の『花のズボラ飯』 ゴロさんは実在しない - 漫棚通信ブログ版

    ●久住昌之/水沢悦子『花のズボラ飯』1・2巻(2010・2012年秋田書店、各900円+税、amazon) 医療系有名ブロガーであるところのNATROM先生のブログを読んでおりましたら、左サイドバーに【お勧め】という欄がありまして、そこに衝撃的な文章が。 ■花のズボラ飯(2):ゴロさんが実在しないと仮定するだけで恐怖コミックに。 がーん。そうか、ゴロさんは実在しないのだ。 いやじつはわが家では『花のズボラ飯』の評判が悪くて。まあ主人公のべかたが気にいらん、というのが大きな要因ではあるのですが、もひとつ。花ちゃんは、書店員だけどバイト。子供もいない準専業主婦。それなのになぜダンナを単身赴任させているのか。これが大きな謎であるからです。いっしょについて行ったらええやん。 しかも書はほとんどが主人公のモノローグで進められてる作品なのでいろいろと謎が多く、ゴロさんや花ちゃんの状況が読者に隠さ

    恐怖の『花のズボラ飯』 ゴロさんは実在しない - 漫棚通信ブログ版
  • 後衛はこれだ『恐怖博士の研究室』 - 漫棚通信ブログ版

    マンガにしても何にしても、前衛ばかりが注目されるようではいけません。どんな分野にも後衛というのがあるわけで、おそらく商業マンガでもっとも後衛を歩んでると思わせる作品がこれ。 ●根尚『恐怖博士の研究室 あやしい1コマ漫画屋がやってきた!』(2011年秋田書店、714円+税、amazon) えー書影で軽く笑いをとってます。秋田書店サンデーコミックスは、書店でこそあまり見かけなくなりましたが、今も現役で新品が買えます。すごいですねー。書のデザインはそのサンデーコミックスのフォーマット。ただし新書判じゃなくてA5判ですけど。 すみません、このマンガ、買ってくるまでその存在も知りませんでした。オビの紹介文より。 この作品は「ミステリーボニータ」という少女まんが雑誌に10年以上連載されていた物です。読者人気はおおむね14位。「どこがおもしろいかわからない」などという厳しいご意見をいただくこともあり

    後衛はこれだ『恐怖博士の研究室』 - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2012/02/10
    「秋田書店サンデーコミックスは、書店でこそあまり見かけなくなりましたが、今も現役で新品が買えます」マジですか!
  • トキワ荘二軍選手による『トキワ荘最後の住人の記録』 - 漫棚通信ブログ版

    書影は「少年画報」1966年8月号の別冊フロク『しびれのスカタン』です。判型は雑誌の半分のB6判。表4に少年画報社が新しく創刊した雑誌「バットマン創刊号」(70円)の広告が載ってるのもなかなか楽しいでしょ。 ぱっと見て赤塚不二夫の絵のように思われるかもしれませんが、じつは書影にもあるように、作は「赤塚不二夫・作、長谷邦夫・え、フジオプロ」とクレジットされています 長谷先生の『漫画に愛を叫んだ男たち』(2004年清流出版)によりますと、キャラクターデザインは赤塚不二夫ですが、その他はすべて長谷先生によるものだそうです。 ストーリーやギャグはまさにフジオプロ作品、という感じ。この時代、出版社側も赤塚タッチのマンガをほしがっていたということでしょう。 同時期に赤塚タッチのギャグマンガを描くひとに、太宰勉(だざいつとむ)がいました。Wikipediaによると、高井研一郎と山内ジョージによる合作ペ

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  • ののちゃんと震災 - 漫棚通信ブログ版

    現在、朝日新聞『地球防衛家のヒトビト』では、防衛家のオトーサンオカーサンが被災地を訪れ、夫婦漫才をくり広げている最中ですが、いやー、しりあがり寿の「マンガにおける」腰の軽さはすばらしい。考える前に描く、という感じ? 来ならこういう大災害は、フィクションに昇華するまで数年かかるかもしれないという題材なわけです。しかし即時性を標榜すべき新聞に掲載されるマンガでそれは許されないと考える作者は、実際に被災地を訪問して「ルポルタージュふう新聞四コママンガ」を描いています。こういうのって過去に存在しなかったものじゃないのか。 さて、朝日新聞のもうひとつの新聞マンガ、いしいひさいち『ののちゃん』。 これまで震災にノータッチだったののちゃんですが、2011年5月11日掲載の4908回で初めて震災を題材にしました。しかもむちゃ高度なフィクション化の手法で。もしかすると読者に伝わってないかもしれない、という

    ののちゃんと震災 - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2011/05/20
    こういう「語りがいのあるネタ」なのに1コマしか転載しない漫棚さんの批評家としてのある種の誠実さの方に目がいってしまいました
  • 谷口ジローの描く日本の風景『ふらり。』 - 漫棚通信ブログ版

    NHK「ブラタモリ」の人気もあるのか、古地図ブーム、江戸ブームだそうですね。現代と過去の地図を比較する、というのが流行してるみたいで、わたしも先日それを特集してる雑誌を読みました。みんな江戸時代の「風景」に注目して楽しんでる。 で、谷口ジローの新作もそっち方面といえるかもしれない。 ●谷口ジロー『ふらり。』(2011年講談社、876円+税、amazon) 江戸時代後期、寛政のころ、江戸の街を歩く初老の男性。上品な物腰で脇差しだけを帯刀。武士ではなさそうです。彼はすでに隠居の身で街歩きが趣味と見え、江戸のあちこちに出かけていきます。しかしそれだけじゃなく同じ歩幅で歩く訓練をしているらしい、ちょっと謎の人物。 作品内では最後まで主人公の名は明かされませんが、もちろん彼は伊能忠敬ですね。 まだ日全土の測量を開始する前、家督を譲り隠居してから趣味というか野望というか、江戸で天文学を学んでいたころ

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    Louis
    Louis 2011/04/25
    伊能忠敬説と間宮林蔵説があり、漫棚さんは伊能忠敬説。今度のサイン会で聞いてこよう。
  • 二巻完結がここちよい『さよならフットボール』 - 漫棚通信ブログ版

    うーんこれはいいものだ。 ●新川直司『さよならフットボール』全二巻(2010年講談社、各552円、562円+税、amazon) 中学の男子サッカー部、主人公はただひとりの女子部員で、そのうまさは自他共に認めるところ。彼女はどうしても公式戦に出たいのですが、監督はそれを許さない。 そして新人戦第一回戦、幼なじみの少年が属する中学との試合の日が……! 講談社の隔月刊雑誌に約一年間連載されていた作品。全二巻で完結してます。この作品で描かれるのはそのたったひとつの試合「だけ」。決勝戦でもなく、新人戦の一回戦というのがすがすがしいじゃないですか。 ここに登場するのは戦う少女と、彼女をささえるチームメイト。今は敵となった幼なじみの少年。それを見守るのは監督と女子マネージャー。 サッカーにおける男女のフィジカルの違い、というテーマを掲げ、マンガ全二巻でひとつの試合、という短い物語の中で、主人公たちがいか

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  • カツマタ君て、だれっ - 漫棚通信ブログ版

    うちの同居人が隣で、「カツマタ君て、だれっ」と叫んでおりますが、日じゅうでこの言葉が聞かれたのではないかと。 浦沢直樹『21世紀少年』下巻(2007年小学館、524円+税、amazon、bk1)が発売され、『20世紀少年』全22巻、『21世紀少年』全2巻、計24巻で完結しました。 『20世紀少年』につきましては、かつてわたしも、18巻まで読んだ段階でこんなエントリをアップしたことがありました。 ○「20世紀少年をきっちり読み直す」(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)(その6) 今回の完結を機に、全巻を通読しました。毎度のことながら付箋はりまくっております。 ◆ 『20世紀少年』は、三部に別れます。第一部が1巻~5巻、1997年から2000年12月31日「血の大みそか」まで。第二部が5巻~15巻、2014年から2015年の西暦の終了まで。そして第三部が16巻以降、ともだち歴3

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    Louis
    Louis 2010/08/16
    『20世紀少年』のカツマタくん登場回リスト
  • 『ディアスポリス』完結 - 漫棚通信ブログ版

    すぎむらしんいち/リチャード・ウー『ディアスポリス 異邦警察』が15巻(2009年講談社、571円+税、amazon)で完結しました。 大好きな作品だったので完結にあたりひとこと。 ラストに向けて14巻までの盛り上がりがすごかっただけに、この最終15巻でのお話のたたみかたはちょっとアレでした。ラスボスが終盤に登場したあのひとだったり、死んだはずのあのひとが最後に生き返ったり、肩すかしぎみ。でも全体としては大満足です。 主人公たちが属するのは、不法滞在外国人のコミュニティです。このマンガ世界の正義はマイノリティの彼ら、外国人側にあります。ところが大多数の読者はマジョリティである日人に属しています。つまりマンガ内の倫理に従うと、読者はむしろ悪の側に立ってしまうかもしれない。 これは危うい作品-読者関係です。その微妙なバランスの上に成立しているのがこの作品でしたが、最後まで「正義」の軸がまった

    『ディアスポリス』完結 - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2009/12/29
    リチャード・ウー=長崎尚志だったんだ!知らなかった!でもあのラストに納得!……どうしてあんなに尻つぼみだったんだろと思ってましたorz
  • 佐川美代太郎のことを話そう - 漫棚通信ブログ版

    かつて初めて中島敦の小説「李陵」を読んだときのわたしの感想は、なーんだ、佐川美代太郎のほうがスゴイじゃん、というものでした。 わたしの持ってる中島敦のは、講談社文庫の「山月記・弟子・李陵ほか三編」というやつで、1973年の発行です。今、引っ張り出してきましたが、あんまりくりかえし読んだ気配がありません。おそらく、読んだのは一回きり。 中島敦「李陵」は、匈奴に投降した漢の武将・李陵の生涯を描いた短編で、李陵に対する人物として、李陵を弁護して宦官になる刑を受けた司馬遷と、匈奴に捕らえられても屈しなかった蘇武が配されています。中島敦の作品の中でも、名作として有名ですね。でも、わたしはこれより先に、李陵を主人公とするマンガ、佐川美代太郎「望郷の舞」をすでにくりかえし読んでいました。しかも、これがまたオールタイムベストワンと思えるほどの傑作でありました。 佐川美代太郎「望郷の舞」は、1969年「週

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  • 『昭和ちびっこ広告手帳』1970年代初期版 - 漫棚通信ブログ版

    Louis
    Louis 2009/10/30
    『小島慶子キラキラ』で宇多丸師匠が紹介していた本
  • 本年初秋のマンガ論@web - 漫棚通信ブログ版

    この9月ネット上の文章などで、マンガ関連で注目すべきいろいろ。最近のWEB スナイパーは、はずせませんね。 ●少女漫画における起承転結 作=小島アジコ 批評性もあるすっげえお下劣なエロ四コマ。 ●少年漫画における起承転結 作=小島アジコ 批評性もあるすっげえお下劣な(以下略)。 ●よくよく考えてみたら膨大な数を読んでいた四コマ漫画についてざっくりと語っておこう 文=永山薫 とくにいしいひさいち・植田まさし以後を細かく記述した四コママンガ論。それ以前については清水勲『四コマ漫画 北斎から「萌え」まで 』(2009年岩波新書)もどうぞ。 ●四コマ漫画の巨匠・植田まさしを読み解く! 来るべき植田まさし批評のために 文=ばるぼら 永山薫による「植田まさしを決して舐めてはいけない」という一文に対するアンサーソングのような文章。植田まさしのデビュー作の謎を追った部分などさらっと書いてありますが、どれだ

    本年初秋のマンガ論@web - 漫棚通信ブログ版
    Louis
    Louis 2009/10/05
    前に紀伊国屋書店であったあすなひろし原画展での鼎談でもみなもと太郎さんのあすなひろし論は面白かった、ぜひ本を書いて欲しいと思った