■『今こそ女子プロレス!』vol.13 上福ゆき 前編 身長173cm、体重51kg――。股下83cmのスラリと長い脚は、キャット・ウォークがよく似合う。リング中央にべたりと座り、観客に向けてゆっくりと投げキッス。その妖艶な世界観に、感嘆のため息を漏らさずにはいられない。上福ゆきは、入場から"魅せる"プロレスラーだ。 上福ゆきレースクイーン、グラビアアイドルを経てプロレスラーになった上福ゆきこの記事に関連する写真を見る 7月29日、東京女子プロレス後楽園ホール大会。シングルマッチのトーナメント「東京プリンセスカップ」2回戦の相手は、渡辺未詩。ソフトボールで鍛えた強い肩を持つパワーファイターだ。その試合前、上福は「練習しない、クラブに通う、平野紫耀と会う。平野紫耀が応援しに来てくれることを祈って、そしたら愛の力で勝てるかなって思ってます」と謎の対策をコメント。誰もが渡辺の勝利を確信していたよ