俳句は季語だな、とつくづく思いました。 前回は「十三夜」という季語で3句詠みました。 十三夜の月は、満月を迎える前のまだまだ上を目指す直向きな気持ちや未完成の美しさみたいなものを句に託すことができて、想像力がかきたてられました。 ですが、今回は別の季語にしようと考え、さんざん季語選びに迷った挙句に、頭の中に漠然とあった思いの中からそれらしい言葉をあれこれ探し出してきて、無理やり五七五に並べて形にしただけ、という感じの句になってしまった気がしています。しかも、字余りだったり…。 改めて思います。俳句は難しいです。 別れてもまた会う夢あり十六夜 下五の「十六夜」は「じゅうろくや」と読んでください。「いざよい」では字数が足りなくなります。 「いざよい」は「猶予い」と書いて、躊躇する、ためらうという意味があるそうです。東の空に上ろうかどうか、ためらうように満月の夜よりも少しだけ遅い時刻に上ってくる