先日,博報堂生活総合研究所(以下,生活総研)の研究提言発表会「INSIGHT OUT」で,上席研究員の吉川昌孝さんと山本貴代さんの素晴らしい発表をお聴きました。テーマは「子供の生活10年変化」,サブタイトルには「暮らしの『3点確保』に向かうアフターバブル・キッズ」とあります。 この研究は,10歳~15歳(小学5年生~中学3年生)の子供たちにスポットを当て,この10年間で生活意識や行動様式がどのように変わったかを把握するものです。生活総研が10年前と直近に行った子供・大人向け調査をもとに,1)97年と07年の2時点を比較,2)大人と子供を比較,3)子供の内面を把握して,アフターバブル・キッズの暮らしを浮き彫りにしました。失われた10年は,日本の子供たちをどう変えたのでしょうか。 その研究発表の結果は,予想を良い意味で裏切り,日本の未来に「ほのかな希望」を感じさせるものでした。その一方で,これ