【ロンドン=有田哲文】世界知的所有権機関(WIPO、本部ジュネーブ)は8日、2009年の国際特許出願状況(速報値)を発表した。企業別では1891件を出願した日本のパナソニックが、中国の情報技術企業、華為技術を抜き、2年ぶりに首位を奪還した。日本企業は、NECが8位、トヨタ自動車が9位、シャープが10位と、上位10位に4社が入った。 出願件数全体は前年にくらべて4.5%減の15万5900件で、78年の制度発足以来初の減少となった。国別では、首位の米国が11.4%減、3位のドイツが11.2%減だったのに対し、2位の日本が3.6%増、4位の韓国が2.1%増、5位の中国が29.7%増と、アジア勢の健闘が目立った。