「マンガ・エロティック エフ」(太田出版 Vol.75)に、BD原作者ジャン=ダヴィッド・モルヴァンの原案で、中国の作家ジェイ・リュウがマンガを担当した「嫌われ役」という短編がある。その短編のあとのインタビューに面白いBDとマンガの比較論があった。原正人翻訳になるインタビューの中で、ジャン=ダヴィッド・モルヴァンはBDとマンガのスタイルの違いについて尋ねられて、こんな風に答えている。 〈BDの作家はどちらかというと「物語」を語ろうとする傾向が強いんです。それに対して、日本のマンガの作り方は、「登場人物」にずっとフィーチャーしているというか、そこに焦点をあわせようとする。だから登場人物を豊かにしようとする傾向があると思うんですが、その辺が大きな違いじゃないでしょうか。[略]もちろんBDの場合もキャラは重要なんですよ。ただ、日本のやり方とは違ったやり方でキャラを使います。BDの場合はキャラクタ
![BDとマンガ(マンガ・エロティック エフ):夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3e038c653d97d356eddd9224f8d7d738174e8f37/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblogs.itmedia.co.jp%2Fmt-static%2Fsupport%2Fassets_c%2Fuserpics%2Fuserpic-164-100x100.png)