小林研一郎さん(1940~)のチャイコフスキーに恋していました。 小林さんが振るとなれば、行けるところは可能な限り馳せ参じた思い出があります。 命をかけたような指揮に、日本のオーケストラが目の色を変えてついていく。海外のオーケストラに匹敵する、いや、それ以上の内容の音楽を聴くことができるのです。その白熱した演奏に感極まり涙が止まらなかったことも多くありました。 2011年11月24日日本経済新聞「心の玉手箱」に小林さんの音楽の原点が語られていました。 ・・・・・(以下引用)・・・・・ 小学4年生のときラジオから流れてきたベートーヴェンの交響曲第9番で僕の人生が決まった。 (中略) 音楽にばかり没頭しているものだから勉強はおろそかになる。体育教師の父はその様子をみて怒り、僕が書いた楽譜を破り捨てた。作曲家になるという夢を許してはくれなかった。だが中学に入って、「週に一回聴くのならいい」という