★工場見学は楽しい 製造業のお客さんと仕事をすると、自分たちの工場を大切にしていること、誇りを持っていることを強く感じる。 僕は自分がやっているプロジェクトに関係なくても、お客さんの工場を見せていただくことがある。 日野自動車さんの工場では、ラインの端っこでは鉄骨のフレームだけだったのに、ラインに沿って歩いて行くとアレよアレよとパーツが取り付けられ、逆の端では20tトラックが走りだす。ああ、モノづくりってこういうことね、という実感がある。 古河電工さんの工場では、どろどろに溶かした銅が、精密機械の配線に使われる微細な線や条になっていく。明治の一時期、日本の輸出額の6割が銅製品で、その銅製品の6割を古河電工日光工場で作っていたという。まさに富国強兵の最前線だったわけだ。 僕らを案内してくださるのは、たいてい職場長にあたるような方々。印象的なのは、皆さんが自分たちの工場を清々しく「自慢」するこ