著者プロフィール:臼北信行 日本のプロ野球や米メジャーリーグを中心としたスポーツ界の裏ネタ取材を得意とするライター。WBCや五輪、サッカーW杯など数々の国際大会での取材経験も豊富。 球児たちの熱い戦いがクライマックスを迎えた。2013年8月22日は第95回全国高等学校野球選手権大会の決勝戦。ここまで「夏の甲子園」を欠かさずチェックしていた人は、きっと多いはずだ。 しかし、海の向こうからは高校野球に対する疑問の声が続々と寄せられている。例えば、1試合でおよそ150球を投げ、しかも過密な日程で連投をするスタイルは、野球人としてのキャリアに影響を及ぼすのではないか。また、高等学校野球連盟(高野連)は熱中症にもなりそうな「暑過ぎる日本の夏」のことを考えていないといった声だ。この状況を松井秀喜氏ら元高校球児のメジャーリーグ経験者も懸念している。 春は5試合772球、夏は2試合320球――済美の剛腕、