阪神・福留孝介が日米通算2000本安打を達成した。イチローの日米通算安打記録でも沸く今年、次に待つのは広島・黒田博樹の日米通算200勝だ。 ドラフト会議では7球団が競合。高校入学時からすでにスター選手だった福留と違い、黒田が高校時代ずっと控え投手だったのは有名な話。そんな男が日本でもメジャーでもエースになり、200もの勝利を重ねたのだから、これほど夢のある話もない。 高校球児【コース別】プロ入り物語・ユニーク篇。最終回は、黒田博樹に代表される「高校では補欠だった男たち」を取り上げたい。 上原浩治(東海大仰星高出身) まずは、「高校控え投手」から「世界一のクローザー」にまで登りつめた男、上原浩治に触れないわけにはいかない。 大阪・東海大仰星高時代は元々外野手。のちに投手も兼任するようになるが、同級生のエースは建山義紀(元・日本ハムほか)。当然、「控え投手」が定位置だった。 高校卒業後は1年間