すべてはうつりゆく 読書の時間・・・・・ディスレクシアの子たちはいまやほとんどの学校で「読書の時間」が取り入れられています。 もはや、定着したと行ってもいいでしょう。 そんな読書の時間に、教室をまわることがあります。 「読むことの苦手なあの子は、この時間、どうしているのだろう？」 と思ってそっとのぞいてみると、 席に座って、自分の好きな分野の図鑑を読んでいる子、 『ミッケ』や『どこどこセブン』などの、写真が中心の本を読んでいる子、 『忍玉乱太郎』や『かいけつゾロリ』などの大きの字で、挿絵の面白い 本を読んでいる子、 それぞれに、読書を楽しめているようです。 そういう様子を見ると、ほっとするのですが、 一方で、 たぶんその子の読書力（知的能力ではない）では、 その本は難しすぎるだろうという本を とりあえず開いてその時間をやりすごしている子 （あきらかに読んではいない）、 本を探すふりをして、教室後ろの本棚の本を出したり入れたりしている子 もいて、複雑な思
