9歳と4歳の2人の子どもを育てる私は、勤務時間に制限をかけて、いわゆる「9時5時」で働く。時間通りで帰れる代わりに、やれる仕事には限界がある。これってマミートラックかな……。同じように不安を抱え、もがいてきた女性に、新しい道を切り開くヒントをもらいました。 NYコレクションに行くはずが 「これから花開く時だったのに、残念だったよね」。齋藤有希子さん(42)は育児休業からの復職直後、上司にこんな言葉を直接かけられた。 齋藤さんは資生堂のヘアメイクアップアーティスト。全社で40人あまりしかいない、ヘアメイクのスペシャリストだ。同社の数ある化粧品ブランドのメイクアップイメージをつくりあげていく部署に所属する。 コレクションシーズンには、NYやパリなど海外でモデルにヘアメイクを施すポジション。しかし、華やかな舞台にたどり着く前に、キャリアの階段を上れなくなってしまった。 常に焦りがあった 大学卒業
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