経営に関するキーワード的なテーマは種類が多く、かえってリーダーを惑わせがちです。SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境、社会、企業統治)もその一例。アルファベット略語や横文字言葉が…
経営に関するキーワード的なテーマは種類が多く、かえってリーダーを惑わせがちです。SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境、社会、企業統治)もその一例。アルファベット略語や横文字言葉が…
サッカーの監督には個性的な人物が多いが、日本代表を率いた監督の顔触れも多士済々だ。「ドーハの悲劇」で知られるハンス・オフトはワールドカップなど夢物語だった日本を「あと一歩」まで連れて行ってくれたし、イビチャ・オシムは今もたくさんの人を魅了してやまない「美しい言葉」を残している。 2002年の日韓ワールドカップで、日本をベスト16へと導いたフィリップ・トルシエもこうした人たちに負けない個性的な監督だった。トルシエを推薦したのは名古屋グランパスの監督として成功した後、プレミアリーグのアーセナル監督となったアーセン・ベンゲルだ。 当時、ベンゲルは日本サッカー協会の意中の監督だったが、アーセナルとの契約によって動けない。代わりに推薦したのが南アフリカ代表監督としてフランスワールドカップに出場したトルシエである。その特徴はA代表だけでなく、若手のユース代表を育て、オリンピック代表まで率いるなど、さま
「他社は征服者だという意識ですが、アマゾンは自分たちを探検者だと考えています」はアマゾン創業者ジェフ・ベゾスの言葉である。 しかし、この言葉には異論を唱えたくなる人も少なくないはずだ。たとえば出版社や書店などから見れば、アマゾンは自分たちがこれまで営々と築き上げてきた事業から顧客と利益を根こそぎ奪っていく征服者以外の何物でもない。「アマゾンされる」(To be Amazoned)という言葉があるくらいだから、アマゾンが自らを「征服者ではなく探検者」と呼ぶのには抵抗を感じるのも無理からぬことだ。 もっとも、ここで言う「探検者」は他社の成功したアイデアに目をこらし、貪欲に取り入れていくという意味でベゾスは使っている。2001年、ベゾスはアマゾンがITバブルの崩壊による株価の低迷に苦しむ中、1人の人物に会っている。コストコの創業者ジム・シネガルだ。 シアトルのスターバックスで二人は会い、シネガル
トヨタ自動車(以下「トヨタ」)がつくり上げ、世界のモノづくりに大きな影響を与えたトヨタ生産方式(以下「トヨタ式」)を知る人は多い。一方でいまだにトヨタ式を「モノづくりの方式」と誤解している人も少なくない。かと思えば、アップルのスティーブ・ジョブズ、デルのマイケル・デル、アマゾンのジェフ・ベゾスといった世界のIT業界の巨人たちがトヨタ式によって大きな成功を収めているという現実もある。トヨタ式とは何であり、トヨタ式改善を導入するためには何が必要なのだろうか。本連載ではこれを解き明かしていきたい。 トヨタのV字回復を支えたトヨタ式 日本の産業界を牽引してきたトヨタが再び勢いを取り戻してきている。2008年のリーマンショックと大規模リコールによってさすがのトヨタも赤字へと転落したが、その後の改革が実を結び13年3月期決算では1兆円を超える利益を計上し、自動車メーカーとして世界初となる生産台数1千万
1956年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、野村證券に入社。同社退社後、3年間の出版社勤務を経てフリーランスジャーナリストに。金融、経済誌に多く寄稿し、気鋭のジャーナリストとして期待される。BS日テレ『財部ビジネス研究所』、テレビ朝日『報道ステーション』等、TVやラジオでも活躍中。また、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」を主宰し、「財政均衡法」など各種の政策提言を行っている。 財部誠一の現代日本私観 経済ジャーナリスト・財部誠一が混迷を極める日本経済の現状を鋭く斬るコラム。数々の取材から見えた世界情勢を鋭く分析するとともに、現代日本にふさわしい企業、そして国のあり方を提言していく。 バックナンバー一覧 「農業・医療の規制が緩和されれば 成長戦略は成功する」の誤り アベノミクスの成否を決めるのは「成長戦略」であり、その真価は既得権益に切り込む「規制緩和」をどこまで進められるかで
長らく、日本の農業や地方経済を支えてきた全国農業協同組合中央会。 農協グループ(JA)は種子や肥料、農薬やトラクターなどの農業資材を農家に売り、農家から集荷した作物の販売も請け負う。さらに、大手資本や金融機関が進出しない地域で、農家を相手に資金を貸し出す――。農協が果たしてきた役割は非常に幅広い。だからこそ、農家は農協に任せておけば安心という持ちつ持たれつの関係が構築された。 農協に代わってサービスを始めようにも、金融から販売、流通などすべての機能を代行することは難しい。参入してもビジネスとして成功せずに撤退する企業も少なくなかった。 だが、農協の独占による弊害も出ている。「すべてやってくれるのはありがたいが、いかんせん手数料が高すぎる」。こう漏らすのは岩手県で大規模な生産法人を経営する男性だ。 この男性いわく、今年の大豆の販売価格は1俵当たり7000円だった。ところが、農協を通すと450
日本の生命保険の市場は約40兆円。私がかつて勤めた日本生命保険をはじめ、たくさんの巨大な生保会社が存在します。ライフネット生命保険もその1社に加わりました。 さて、ここで問題です。 40兆円市場の国内生命保険業界において、何人の女性経営陣がいるでしょうか? ここでいう経営陣とは常勤の取締役のことです。執行役員は含みません。 答えは……。たった1人です。 40兆円市場の日本の生保業界で、経営に参画している女性はたった1人しかいないのです。 その1人は、どこにいるのか、というと、ライフネット生命保険です。常務取締役の中田華寿子。スターバックスコーヒージャパンでマーケティングのプロとして手腕を発揮してきた中田を私たちは、経営陣に迎えました。彼女が日本の生命保険業界における唯一の女性の常勤取締役です。 生保業界の経営陣は、オジさんやおじいさんばかり 日本の生命保険業界は数多くの女性の保険外交員の方
最近、妻の出産とその後の入院に付き添ったことで、英国の医療サービスを体験する機会があった。NHS(ナショナル・ヘルス・サービス)と呼ばれる公立病院では、診察から手術、入院までの費用は原則的に無料だ。英国が福祉国家と言われる所以だが、それが英国の財政に大きな負担となり、人員カットによるサービスの質の低下などが社会問題となっている。 何かをお願いすれば、数時間も対処してもらえないことは当たり前。ある医療機器の扱い方が助産師と医師の間で周知されておらず、その結果、治療効果が上がらずに入院期間が長引いた。 「ごめんなさい。今、忙しいから」「今日はスタッフが少ないから仕方がないの」「それは私の仕事じゃないのよ」。そんな言葉を何度も聞いた。もちろん、NHSの名誉のために捕捉しておけば、出産時に予期せぬ緊急事態に見舞われた時の対応は驚くほど素早く、娘を無事に取り上げてくれた医師や助産師たちには心より感謝
日本人だけの知識や経験に頼る経営は限界に近づく。グローバル成長へ、企業は人材鎖国を開く覚悟を求められる。 昨日(1/19)の日本経済新聞「企業 強さの条件 本社は日本に必要か」の最後は、このように締めくくられていました。 本記事では、IBMのパルミサーノ会長の「多国籍企業から、グローバル企業へ」という言葉も紹介されています。 日本IBMでグローバル企業化が進む真っ直中にいて、これは身に染みて感じます。 私が日本IBMに入社した1984年は、日本IBMは「多国籍企業」でした。 非常に大雑把に言うと、「本社の機能をコピーして現地法人を展開する」のが多国籍企業です。 日本法人である日本IBMも、米国IBM本社と同じ機能(研究開発、生産、営業、マーケティング、営業業務、サポート、人事、会計、総務、等々)を全て持っていました。 日本だけではなく、ドイツ、フランス等の各国も、基本的に米国IBM本社と同
天下り原則禁止なんてNEWSをみていて、故郷の父を思い出してしまいましたが、父も元郵政で、大枠で括れば天下りに相当する「再就職」を2回やりました。高卒でキャリア組でもなかったが最終的には県の中央郵便局長にまでなった私にとって誇りの父です。彼曰くどんどん給料が下がっていったそうで、それでも「まったく働かなくなったら怠け者になってすぐ死んでしまう」とか言って、あいかわらず忙しそうに仕事をしています(苦笑)。思えば母も「これからがチャンス!」と隙あらば旅行に出かけたり、そして妻は毎週末、1日あたり2つも3つもイベントを組んでは私すっかりおかかえ運転手(泣)、あー、どうしてうちの家族はサメやマグロみたいな性格なのさ(爆)。 彼彼女らと触れ合っていると、まったく仕事の忙しさから解放されると余生が短くなるという理論もなんとなく理解できるというか、・・・というわけで少々こじつけっぽいですけど(笑)、天下
複雑に絡み合った経営課題を解決するためには、まずは問題がどこにあるかを見極めなければならない。 ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン ディレクター オブ オペレーション&オーガニゼーション 内田 亮=文 複雑に絡み合った経営課題を解決するためには、まずは問題がどこにあるかを見極めなければならない。広く深く「鳥の眼と虫の眼」の視点で問題を把握する手法として、誰でもできる「課題分解」をご紹介しよう。 どんな問題があるか課題分解によって発見する 企業が抱える経営課題には大小さまざまなレベルがある。 石油化学産業向け鋳鉄パイプを主力商品とするある製鉄会社の場合、いかにして品質を高め、顧客満足度を上げることで競争力を高めるかがテーマだった。 経営危機に陥ったある自動車会社の場合、事業再生のための構造改革がテーマだった。 経営難から外資の傘下に入ったある生命保険会社の場合、重複する部門を整理し、ばらば
「勉強しないとダメじゃない!」って言われると、もう勉強なんかしたくなくなる。そんな経験、子どものころに誰でもありますよね。勉強に限らず、「ここ入っちゃダメ!」って言われると、つい入りたくなっちゃうとか、「弟を泣かせちゃダメじゃないか!」って叱られると、兄貴って損だよなってふてくされて、また泣かせたりとか…すみません、私のことです…。特に、当たり前のことができていない時に、「ダメじゃないか!」って偉そうに説教なんかされたりすると、無性に腹が立つ。自分が悪いくせに。これって人間の性なんでしょうかね。 ::: ::: ::: 前置きが長くなりました。インド東部オリッサ州の警察当局が、後を絶たない二輪車の交通事故対策として、ヘルメット着用の重要性を訴えるため、“画期的な作戦”を開始したそうです。 交通事故による死亡率が高いオリッサ州では、毎日10人以上が交通事故により命を落としているそうです。その
北欧流CSRを考える(前編) 2009年2月16日 (これまでの 藤井敏彦の「CSRの本質」はこちら) えーっと、パリから足を伸ばして久しぶりにブラッセルにいます。欧州委員会のカウンターパートと会って、今日またパリに戻って深夜便で帰国。あわただしいけど、やっぱ昔住んでいたブラッセルは落ち着きます。それに食べるもの飲むもの、なんでも美味しい! ただ今回のテーマは北欧。美食に国の威信をかけるベルギーと正反対、美味や味覚といったものに対する冷淡さにおいて大英帝国をも陵駕するスカンディナビア諸国(ノルウェイ、スェーデン、フィンランド、デンマーク)を取り上げます。良いところもたくさんあるから。 ちなみに、視覚的にはこうなってます。 大きな地図で見る スカンディナビア諸国、注目されてます。世界経済フォーラムが発表する競争力ランキングでも上位の常連さん。2008年だとデンマーク、スェーデン、フィンランド
橋下徹さんが大阪府知事に当選して、早5ヶ月以上が経ちました。得票数1,832,857票、2位の約2倍という圧勝だったことは、大阪府民の「変わらなきゃ」という期待値の大きさだったのでしょう。産経新聞の調査によれば、橋下知事の支持率は4月調査で【75.8%】。3月調査(66%)よりも支持率を伸ばし、前評判よりも就任後の行動を評価する結果が出ています。今、大阪府民のみならず、橋下知事の動向に注目している人は多いと思います。 政治手腕はどうかと聞かれれば、そりゃ多くの有権者がきっとそうであったように、未知数としか応えようがないのかもしれません。じゃぁ、なぜ彼を大阪府民は選んだのか。消去法という消極的選択? いや、そうじゃない。私は大阪府民ではありませんが、もし私に1票投じる権利があったなら、きっと入れていただろうなと思います。それは、彼のメディアの使い方にうまさを感じるからです。彼にはメディア・コ
霞が関を頂点とした中央集権的な行政システムが日本の国力を奪っている。霞が関は省益確保に奔走、特殊法人は天下りの巣窟となっている。効果に乏しい政策を検証もなく続けたことで行政は肥大化、国と地方の二重、三重行政と相まって膨大な行政コストを生み出している。 さらに、補助金や法令を通じた霞が関の過度の関与によって、地方自治体は「考える力」と自主性を失った。1990年代の景気対策で積み上げた公共投資の結果、末端の市町村は多額の借金にまみれ、住民が望む行政サービスを手がけることもままならない。国と地方の借金総額は約1000兆円。これが、今の行政システムの限界を如実に示している。 増え続ける社会保障コストを賄うため、増税論議が俎上に上がる。年金や医療の信頼を取り戻すためには国民負担が必要だ。それは、国民も分かっている。だが、既存の行政システムには膨大な無駄が眠っている。それを看過したまま増税に応じるのは
昨日4月1日。TVではニュースの度にガソリンスタンドが映し出され、「安くなった」vs「まだ安くなってない」が繰り広げられた様子が放送されていました。私が住む愛知県は全国有数のガソリン激戦地と言われ、ただでさえ競争が激しい地域とされています。実際、私もレギュラー1Lあたり「123円」と「147円」のスタンドが隣同士で並んでいる、見たこともない風景を目の当たりにしました。ちょうど給油タイミングとなっていた私は、、、やっぱり「123円」のスタンドにクルマを入れたわけです。給油しながら、ふと見上げた先には、隣のスタンドの147円の看板が。正直、「ラッキー、もうかったなぁ」という感覚より、「なぜこんなに値段が違うんだろうか」と妙な気分になりました。 一消費者の立場からいえば、同じガソリン、そりゃ安い方がいいに決まっています。でも、何だか気分がすっきりしません。本当にこれでいいんでしょうか…。スタンド
異論正論 石破 茂 (著) 政策至上主義 石破 茂 (著) 日本列島創生論 地方は国家の希望なり 石破 茂 (著) 石破茂 非公認後援会 どんどろけの会(著) マンガで読む国防入門 石破 茂 (著) 原 望(著) 日本人のための「集団的自衛権」入門 石破 茂 (著) 日本を、取り戻す。憲法を、取り戻す。 石破 茂 (著) 真・政治力 石破 茂 (著) 国難 石破 茂 (著) こんな日本をつくりたい 石破茂 (著), 宇野常寛 (著), 田村昌裕 (写真) 国防(文庫版) 石破 茂 (著) 日本の戦争と平和 石破 茂 (著), 小川 和久 (著) 軍事を知らずして平和を語るな 石破 茂・清谷 信一 (著) 国防(単行本) 石破 茂 (著) 坐シテ死セズ 石破 茂 ・西尾 幹二 (著) 職業政治の復権 石破 茂 (著) 石破 茂 です。 増税、と言えば必ず選挙に負ける国とは一体何なのでしょう。
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