lepantohさんが「逆ジェンダーエンターテインメント」ということについて書いている。これは、「フランス人にも突然だったジャンプ『ヒカルの碁』の連載終了」という記事を受けてのものなのだが、この指摘はとても興味深い。 この「逆ジェンダーエンターテインメント」とは、たとえば、“女性”が主人公のエンタテインメントを“男性”が読むというもので、つまり、「読者のジェンダー」と「主人公のジェンダー」が一致していない状況のことを指している。 話を詳しく展開する前に、読者と主人公の関係を整理してこう。これは大きく分けると*1以下の4つのパターンがある。〈1〉男性→男性キャラ……ex. 『スラムダンク』を読む男性〈2〉女性→女性キャラ……ex. 『NANA』を読む女性〈3〉男性→女性キャラ……ex. 『エマ』を読む男性、『NANA』を読む男性〈4〉女性→男性キャラ……ex. 『スラムダンク』を読む女性「逆