言われなき差別を受けてきた人々は、差別をする社会に対して、われわれはいまのままでいいのだ、ありのままの私たちを認めよ、われわれは自己否定しなくてもいいんだ、と主張し、運動してきた。有色人種運動、障害者運動、フェミニズム、などなど。「ありのままの私でよいのだ」という意識が、彼らをエンパワメントし、社会の偏見を変える運動へと結実した。 米国には、肥満でもいいじゃないか、という運動がある。 その前に、この記事を見てみたい。 警鐘にもかかわらず…専門家アキレた超肥満の増加ぶり 米シンクタンク、ランド研究所は9日、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が40以上の「超肥満」の米国人が2000年から05年までに1.5倍に急増したとの研究報告を発表した。 BMI30以上の人の増加率は同じ期間に24%にとどまっており、超肥満の急増ぶりが際立つ。より肥満度の高いBMI50以上の米国人