現在渋谷シネマライズ他で公開中の映画『ショートバス』は、NYに暮らす一見自由奔放な人々が恋やセックス、人間関係に悩み、一筋の光を見出す物語。自伝のような『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で人気を博したジョン・キャメロン・ミッチェル監督に話を訊いた。 ――際どい映像が多いので、検閲が厳しかったのではないでしょうか? 「かなり譲歩してもらったほうだと思う。あのまま全て検閲されてしまったら、本当に『“ショート”なバス』になってしまうところだったよ(笑)。DVDではR指定ノンカットバージョンを作れるかもしれないな」 ――この映画を作るまでにかなりの時間がかかったと聞いていますが、それは宗教的、政治的な問題もありますか? 「そう、アメリカにはジョージ・ブッシュ様がいるから(笑)。彼は宗教的な教えに背く映画や彼の政治家生命を脅かすような映画には出資すべきではないと圧力をかけてくるからね。