漫画家を夢見て上京する若者を住宅面などで支援する「トキワ荘プロジェクト」。平成18年にスタートし、約20人がプロとしてデビューした。5月に書き下ろし単行本「僕にはまだ友だちがいない」を出した中川学さん(36)もチャンスをつかんだ一人。2作目の話も進んでおりキャリアアップしている一方、経済的成功には遠い。プロジェクトは漫画にかける夢と現実を映し出す。 中川さんが生活する古い木造一戸建てがあるのは、東京都練馬区の西武池袋線線路のすぐ脇。電車の通る音がうるさい。ここで漫画家志望の5人が共同生活している。トイレ、台所、風呂は共同だ。 部屋は4畳半一間で押し入れはなし。部屋の柱にはレシートが貼り付けてある。トイレットペーパーを買ったときのもので、「共有物はなくなっているのに気づいた人が買って、後で精算するんですよ」と中川さんは笑う。 トキワ荘プロジェクトはNPO法人「NEWVERY」(豊島区)の事業
大阪市中央区役所の男性職員が、区内に転入した20代女性の住民異動届に記載された携帯電話番号を悪用し、女性に電話をかけたり食事やドライブなどに誘うメールを送ったなどしたとして、市は31日、同区役所窓口サービス課の男性職員(31)を停職6カ月の処分とした。 市によると、男性職員は女性の住民異動届の処理を担当していたが「身に覚えはない」と関与を否定。しかし、男性職員から女性に繰り返しかけた通話記録が、双方の携帯電話に残っていることや、男性職員の顔写真も送信されたことなどから、関与が濃厚と判断。処分を決めた。 女性の携帯電話に深夜、繰り返し不審な着信が入ったことから、女性が相手を確かめようと発信元にかけ直すと、通話相手は偽名を名乗り、知り合いであるかのように装った。女性が写真の送信を求めると顔写真が送信され、男性職員だったこと思い出し、被害を届け出た。 また市は、私的利用を禁じた業務用パソコンで勤
東京電力福島第1原発の事故収束で2700人の作業員を束ねる吉田昌郎所長(56)は昭和30年、大阪府出身。菅直人首相(64)と同じ東工大で原子核工学を専攻し54年、東電へ入社した。通商産業省(現経済産業省)も内定していたが、大学の先輩の勧めで東電を選んだという。 身長180センチで学生時代はボート部に所属し、社内の評価は「豪快」「親分肌」。原子力技術畑を歩み昨年6月、所長に就任。第1原発での勤務は4回目となった。原子力委員会の専門委員で4月に第1原発を視察した独立総合研究所の青山繁晴社長(58)は東電社員から「自信過剰」「本店に盾突く困ったやつ」との評価を聞いたが、「あの官僚主義から抜けきれない東電にあって、気骨のある人物。現場を知らない本店に口答えをするのは責任感の表れだ」と話す。 青山氏が「余震で津波が押し寄せた場合どうなるのか」と問うと「致命的だ」と包み隠さず答える誠実さを持ち、堤防設
リビア問題では、旧宗主国イタリアの動向が世界の注目の的だが、当のイタリアでは未成年者買春などの罪で起訴されたベルルスコーニ首相が開催していたという秘密パーティー「ブンガブンガ」が国民の大きな話題となっている。裸の少女をはべらせるなど、首相が“友人”のリビアの最高指導者カダフィ大佐をまねて一種のハーレムを作っていたことが公判などで判明。経済重視でカダフィ政権と緊密な関係を築いてきた首相は4月26日、ローマでサルコジ仏大統領と会談した後、記者団に対し、従来の方針を一転、リビア政府軍への攻撃参加の意向を示し、「決断は容易なものではなかった」と苦渋の胸中を明かしたが、首相とカダフィ氏の仲を知る国民からは「さもありなん」と苦笑がもれている。(吉村剛史)伊首相の犯罪 シルビオ・ベルルスコーニ伊首相(74)の秘密パーティー「ブンガブンガ」の内幕が明らかになったのは4月13日の公判。 昨年8月22日にミラ
岩手県野田村の海岸線近くに住む無職男性(48)は約15年間外出せず、引きこもっていた。自宅ごと流され、一時は死を覚悟したが奇跡的に生還、「幸運だった」と語った。 男性は母親(72)と2人暮らし。勤めていた東京の会社が約15年前に倒産。故郷に戻り、引きこもるようになった。「避難はおっくうだった」と男性。11日の激しい揺れの直後、「逃げなきゃだめだ」と何度も訴える母親の言葉を聞き入れなかった。母親だけが避難した直後、ドンという音とともに、自宅は流された。部屋の壁が崩れ、天井が落ちてきた。あっという間に胸まで水に漬かり、屋根の梁に手を伸ばし必死に抱え込んだ。わずかな空間で呼吸し、屋根ごと1キロ近く流された。 だが間もなく屋根は真っ二つに割れ、濁流の中に。ようやくビニールハウスの骨組みをつかみ、波に耐え続けた。どこにいるか分からなかったが、寒さに震えながら高台へ歩き、隣の久慈市の避難所に着き、母親
ビデオカメラが内蔵されたバービー人形「バービー・ビデオ・ガール・ドール」。胸元にデジタルカメラが見える=7日(AP) バービー人形といえば、女児の着せ替え人形の定番。世界最大規模の玩具メーカー、マテル社を代表する人気商品だ。 ところが、今年7月に新たに売りに出された「バービー・ビデオ・ガール・ドール」が波紋を呼んでいる。人形の内部にデジタルビデオカメラが内蔵されており、カメラのレンズは目立たないように胸元のネックレスに隠されている。背中には液晶ディスプレーを備え、動画と音声を30分、録画することができる。撮影した動画はミニUSB経由でパソコンに取り込むことも可能だ。値段は49.99ドル(約4200円)とお手頃で、マテル社のホームページにも「家族で撮影を楽しんで」と撮影の仕方などを紹介。今年のクリスマス商戦の目玉のひとつとされていた。 ところが、米連邦捜査局(FBI)のサクラメント支部が11
医師の資格がないのに医療行為である腸内洗浄を行ったとして、千葉県警環境犯罪課などは3日、医師法違反の疑いで、同県山武市松尾町大堤、元診療所経営、菱木近義容疑者(55)ら3人を逮捕した。 同課によると、菱木容疑者らは「悪い物が出て体がきれいになる」などとうたい、確認された範囲で女性患者計6人にコーヒーを使った浣腸を実施。健康被害は確認されていないが、同課は他にも同様の違法行為を行っていたとみて調べている。同課によると、いずれも容疑を否認しており、菱木容疑者は「準備や後片付けはしたが、浣腸自体は患者が自分でやっていた」と話しているという。 逮捕容疑は昨年4月23日〜8月27日までの間、同市内に設立した「代替医学総合研究所松尾本店」(昨年閉鎖)で、便秘などの症状を訴えていた当時中学1年の女子生徒(14)ら患者2人に、浣腸器具を使って肛門からコーヒーを注入するなど、無資格で腸内洗浄を行ったとしてい
千葉県船橋市内を走行中の路線バス車内で15日、携帯電話の使用を注意された腹いせに、催涙スプレーをまき散らし逃走した会社員の女(34)が傷害容疑で逮捕された。この女、乗務員の間では有名な“携帯電話魔”。事件翌日も、素知らぬ顔でバスに乗り込んだところを通報された。事件が起きたバスに乗り合わせた乗客が、恐怖の約15分間を再現する。(夕刊フジ) 最初に“異変”が起きたのは、船橋駅北口を出発直後の午後6時。乗降口側最前列の1人用座席を陣取った、ごく普通のOL風の女が、おもむろにかばんから携帯を取り出し、通話を始めた。 「話し声が大きく、30人ほどのバス内は一気に不穏な雰囲気になりました。乗務員が、乗降客がいない次の停留所でわざわざバスを止めて通話をやめるよう注意しましたが、女は完全に無視。再発車後も通話をやめる様子はなく、見かねた複数の乗客が注意しました」 さすがにバツが悪くなったのか、女は通話をや
【衝撃事件の核心】ミニスカ、乳踏み、尻たたき…「信者に傷害」霊能団体の「アメ」と「ムチ」 (1/5ページ) 踊り狂うミニスカートの女性信者。弟子に激しい罵声(ばせい)と暴力を繰り返す“教祖”。女性信者の尻を棒で殴りけがさせたとして霊能団体「ロマゾフィー協会」(東京)代表の平岩浩二容疑者(49)と妻の司容疑者(36)が逮捕された事件。元信者の証言などから協会の異様な実態が浮き彫りになっている。「幼少から霊の姿を見ることができた」と霊能者を自称する平岩容疑者。豊富な雑学に裏打ちされた“説法”で信者を歴史上の人物に例えて褒めたたえる一方、暴力や恫喝(どうかつ)を繰り返し、アメとムチで心を支配した。(中村昌史、大渡美咲)ミニスカートは「霊的に正しい力」 日本有数の高級住宅街、東京・田園調布の一角。奇妙な格好をした集団が出入りする一軒家があった。玄関先に「平岩」の表札。手入れの行き届いた緑が生い茂る
政府が食料自給率を上げるため、コメの消費拡大に取り組む中、米粒からパンを作ることができるホームベーカリー(家庭用パン焼き器)が登場する。メーカーの間で“コメ”が開発の重要キーワードに浮上しつつある。 三洋電機は13日、米粒からパンをつくることができるホームベーカリー「ゴパン」を10月8日に発売すると発表した。これまでも米(こめ)粉(こ)でパンを作る機能はあったが、米粒からの製パン機能は世界で初めて。 この日、東京都内で記者会見した佐野精一郎社長は「今年度6万台を販売し、来年度は20万台規模の事業にする」と強調。来年度から中国などアジア地域でも投入する方針を示した。 三洋のホームベーカリーの新製品は精米を投入すれば本体内で水に浸して柔らかくした後、ペースト状にし、砂糖などを加えて米粉パンをつくる仕組み。市場想定価格は5万円前後。 ホームベーカリーで国内シェアトップのパナソニックは昨年から、米
もんじゅの運転再開を中継画面で確認し、拍手する日本原子力研究開発機構の職員ら=6日午前10時40分、福井県敦賀市 ナトリウム漏れ事故から14年5カ月ぶりに6日、運転再開した高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)。運転しながら消費量以上の核燃料を生む「夢の原子炉」に期待を寄せる研究者や職員の歓迎の声とともに、新たな出発を果たしたが、再開には、いまだぬぐい去れない地元の不安や批判も残っている。 「やっとスタート台に立てた。トラブルが生じないとは思わず、緊張感を持って取り組んでいきたい」 事業主体の日本原子力研究開発機構、岡崎俊雄理事長は、記者会見でこう強調した。 この日、もんじゅの中央制御室には、運転員や検査員ら約70人が集まった。地元・敦賀市の河瀬一治市長やフランス、米国などの海外研究員の姿もあった。 午前9時50分ごろ、職員が中央ボタンに鍵を差し込み、「停止」から「起動」にスイッチを転換す
低体重でアトピー性皮膚炎を患う生後7カ月の長男に治療を受けさせず、感染症で死なせたとして福岡県警は13日、殺人容疑で父親の高月秀雄(32)と母親の邦子(30)の両容疑者=いずれも福岡市東区=を逮捕した。県警によると、2人は福岡市に本部がある宗教法人職員で、信者。手をかざす「浄霊」と呼ばれる行為で長男を治そうとしていたという。 逮捕容疑は、昨年2月に生まれた長男、嘉彦ちゃんの体重が減り、アトピー性皮膚炎の悪化で感染症にかかりやすい状態だったのに医療機関を受診させず、同10月9日、細菌感染による敗血症で死なせた疑い。 親が合理的な理由なく、子どもに治療を受けさせない問題は「医療ネグレクト」と呼ばれ、児童虐待に当たる。宗教法人側は「担当者がいないのでコメントできない」としている。
紅白初出場の水樹奈々は、人気テレビアニメ「NARUTO−ナルト−疾風伝」の日向ヒナタ役などの声優としても知られる。23日にNHK放送センターで行われた記者会見で、水樹は「本当に小さいころから歌うことが大好きでした。両親が歌謡教室を開いていたこともあって、ずっと演歌を歌っていまして、そのころから紅白は毎年、家族そろって見ている番組で、私にとって夢のステージで究極の目標の場所でした。そこに立てるなんて本当にうれしく思います。全力、全開で力強く歌わせていただきたいと思います」と目を輝かせた。 さらに「夢みたいで、心臓がバクバクしています。ふだんは声優としてアニメーションの世界を中心に活動をさせていただいているんですけども、このような大きなチャンスをくださったNHKの皆様に本当に感謝したいです。あと、これまで支えてくださったファンの皆さん、スタッフの皆さんに本当にありがとうという気持ちでいっぱいで
コナミデジタルエンタテインメントの恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス」の発売日。ある販売店は「非常に好調な売れ行き」とホクホク顔だった=3日、東京・秋葉原 掲示板の書き込み4万件超 「画面にキスしちまった!」「はまり過ぎて電源を切れない」。恋愛シミュレーションゲームの元祖「ときめきメモリアル」のコナミデジタルエンタテインメント(東京都港区)が満を持して送り出したニンテンドーDSソフト「ラブプラス」の発売から1週間。女の子から告白してくることなどから「草食系男子向け」ともされるが、前評判通りネット掲示板などでは連日“祭り”状態だ。プレーヤーを書き込みに熱狂させる理由はなんなのか−。(宮原啓彰) ≪現実日時と連動≫ ラブプラスは、キャラクターの彼女との“日常”の交際を楽しむゲーム。現実の日時や四季と連動し、キャラと同じ時間を過ごしている感覚が持てる。タッチペンでキャラと手をつなぐスキンシッ
栃木県足利市で平成2年、4歳の女児が殺害された「足利事件」で殺人罪などに問われ、無期懲役が確定した元幼稚園バス運転手、菅家利和受刑者(62)の再審請求即時抗告審で、東京高裁が嘱託した再鑑定の結果、菅家受刑者のDNA型と女児の下着に付着した体液が一致しなかったことが判明した。今月末にも再鑑定結果の最終報告書が同高裁に提出される見込みで、DNA型が一致したとする捜査段階での鑑定結果を有力な証拠とした確定判決が覆り、再審開始の可能性も出てくる。 ◇ DNA型鑑定をめぐる捜査手法に「疑問符」がついたことで、鑑定の精度について議論が高まり、鑑定の有り方や別の事件の再審請求にも影響が出てくることも予想されてきた。「DNA型鑑定の万能神話」が揺らぎ始めた。 東京高検の渡辺恵一次席検事は「鑑定書が裁判所に提出されたとは聞いておらず、コメントすべき状況にはない」とする。ただ、複数の法務・検察幹部は、
このすぐ斜面下に“人間大”の人形が捨てられていた。道路に付いた白いものは、鑑識で使った足跡を取るための石膏 人形を山林に捨てたとして廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、静岡県伊豆市の無職男(60)が書類送検された。単なるごみの不法投棄のはずが、静岡県警が、発見された“人間大”の人形を、人と間違えて「大捜査網」を敷いてしまったことから、一躍全国ニュースになってしまった。だが、男が人形を捨てたワケが明らかになるにつれ、もの悲しくも切ない事情が浮かび上がってきた。「女性の遺体発見!」…緊迫の県警本部 静岡県伊豆市冷川。風光明媚な伊豆半島の山間に位置するこの付近は別荘地として知られる。市街地から約15キロ離れていることもあり、人通りは少ない。 9月1日午前7時ごろ、犬の散歩をしていた別荘地に住む女性(59)は斜面に人形のようなものがあるのに気づいた。 ひざを曲げ、斜めに倒れているような状態。腐敗
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く