一休さんの顔の左斜め上に、アライグマが開けたとみられる穴が見える。さらに左には白っぽいひっかき傷も=京都市北区の大徳寺塔頭・真珠庵アライグマが穴を開けたとみられる一休さんの肖像画=京都市北区の大徳寺塔頭・真珠庵 大徳寺塔頭(たっちゅう)・真珠庵(しんじゅあん=京都市北区)の一休さんの肖像画に、穴が開いているのが見つかった。侵入したアライグマの仕業とみられる。 被害に遭ったのは、日本画家・高橋玄輝の作品(縦約2.5メートル、横約1.8メートル)。同庵所蔵の国の重要文化財・一休宗純像をモデルに描かれ、昭和30年代に収蔵された。縁側の隅に立てかけてある。 子どものこぶし大の穴と複数の引っかき傷があり、調査を頼んだ関西野生生物研究所(同市東山区)がアライグマによる傷と確認。絵を動かすと約4センチ幅の額の上から柿が一つ落ちてきた。額の上で柿を食べようとしていたらしい。 山田宗正(そうしょう)