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社会学に関するMiki-Teaのブックマーク (44)

  • 社会学方法論と社会調査論の関係 - 社会学者の研究メモ

    (長文かつ専門家向けであり、一部の人以外にとってはあまりおもしろくない記事なので、あらかじめご了承ください。) 教科書的な社会学方法論 教科書的な社会学方法論においては、主観主義的立場と客観主義的立場の分断について論じられることが多い。いくつかのテキストブックには、主観主義的立場の元祖はウェーバーであると書いてあり、それはウェーバーが「理解社会学」の方法として「行為の行為者にとっての意味を理解することが必要だ」と説いたことに根拠付けられている。これに対して客観主義的立場の元祖はデュルケムであり、それはデュルケムが個人の外に存在する社会的事実に注目せよ、と説いたことに由来する。 他方で、社会学の実証研究に従事している人たちは、多くの場合こういった区分をそもそも参照していないように思える。つまり社会学のテキストブックに書かれているような方法論と、現在実践されている、特に社会調査論に依拠した経験

    社会学方法論と社会調査論の関係 - 社会学者の研究メモ
  • 社会学を志望しようかなと思っている大学受験生のために(2011年度版) - shinichiroinaba's blog

    今年も模擬講義の季節がやってまいりました。 とりあえず埼玉県立越谷北高校の皆さん、お約束のバージョンアップ版です。 再来週は都立三田高校に参ります。 ========================== 社会学は経済学政治学と並んで「社会科学」の仲間とされていますが、日の大学では大体社会学科は(もちろん、社会学部のないところでは、ですが国公立大学にはほとんど社会学部はありません)文学部に配置されています。なぜこうなっているのかといえば、社会学部は他の社会科学と比べて「主観」、人間の主観的な意識、心をその焦点とするからです。 経済学をはじめとして他の社会科学は「客観」的現実に照準を合わせますが、社会学はこれを無視するわけではないにせよ、人間がそうした「客観」的現実をどう「主観」的に経験し、その経験から「客観」的現実にはたらきかけていくか、を主題とします。その意味で人間の「主観」に照準する

  • SYNODOS JOURNAL : 斜めからみる「日本のポストモダン教育学」 稲葉振一郎

    2011/8/1215:0 斜めからみる「日のポストモダン教育学」 稲葉振一郎 撮影:鈴木理策 日の人文社会科学における「ポストモダニズム」の格的受容はいつごろはじまったのであろうか? 80年代初頭の浅田彰の華々しい活躍はとりわけ印象深かったが、もちろんそれに先立つ1970年代に、「1968年」の余燼冷めやらぬなか、フランス文学出自の書き手を中心に、雑誌『現代思想』や『エピステーメー』などを拠点としてジャック・デリダやミシェル・フーコーらの紹介が精力的になされてきた。 さて、そのような状況に、日教育学はどう対応していたのだろうか? 日教育学における近代批判は、内発的にはたとえば、やはりポスト「1968年」の一環としての反差別運動に呼応するかたちで現われ、すでに70年代に、障害者教育や発達心理学の内在的批判から立ち上がった反発達論(先駆的には山下恒男『反発達論』現代書館、197

  • SYNODOS JOURNAL : 日本の職場の「窮屈さ」について 筒井淳也

    2011/7/2011:30 日の職場の「窮屈さ」について 筒井淳也 東日大震災は日の社会・経済にとって大きなショック要因となっている。と同時に、電力不足という課題はより構造的な変化を社会の様々なところに要請している。多大な犠牲をともなう災害ではあったが、何かしら社会が良い方向に変わるきっかけになるのなら、それを活かさないことは誰にとっても意ではないだろう。 みなさんは、日の職場は世界でトップレベルに「窮屈」であるという事実をご存知だろうか? 窮屈というのは空間的な意味ではなく(それもありそうだが)、自分の自由裁量で働く余地が少ない、ということである。よくいわれる有給休暇の取得率の低さなどから日の職場の窮屈さを推し量ることができるが、もっと直接的にそれを示すデータあるので、紹介しよう。 データは代表的な国際比較可能なサーベイであるInternational Social Sur

  • 自主避難と「ソーシャル・キャピタル」について - simple network analysis tool @ hatena

    6月27日の朝日新聞に社会学者の宮台真司・首都大学東京教授のインタビュー『「終わりなき日常」今は 社会学者・宮台真司さんに聞く』が掲載されていました。 http://book.asahi.com/clip/TKY201106270119.html 私はちょうど『終わりなき日常を生きろ』が出た頃に東京都立大学で社会学を学んだので、宮台さんの授業やゼミで直接教わったこともありますし、修士論文の副査をしていただいたご恩もあります。ただ、このインタビュー記事を読んで社会学的概念に関して多少疑問をもった点もありますので、感想を書いてみたいと思います。 それは「ソーシャル・キャピタル」に関するこの発言です。 「従来意識されずに来た問題がさらけ出され、多くの人に認識されたという変化はある。一つは疎開問題です。逃げられる人は逃げ、残っているのは逃げられない人。東京で現実化した問題ですが、福島ではより深刻に

    自主避難と「ソーシャル・キャピタル」について - simple network analysis tool @ hatena
  • 質的研究と量的研究について - 社会学者の研究メモ

    とある出版企画でそういうお話を書かなければいけないので、社会学におけるいわゆる「質的研究」と「量的研究」の区別についてメモを書いておく。 結論から言うと、次のように考えるとミスリーディングである。つまり、「まずある<理論>があって、それを<実証>する手段として質的な研究と量的な研究がある」という考えである。こういう考え方は、混乱のもとであるから、避けたほうがよい。多くの社会調査論のテキストでは調査手段の選択として「質的調査」と「量的調査」を選択することがあるかのように書かれているが、少々説明不足である。そうではなく、さしあたり量的研究とその他のタイプの研究が、量的研究とどのような関係にあるのか、と考えたほうがスッキリする。 分野外の研究者からすれば見えにくいが、実際には量的研究と言っても様々である。が、現状からして、「複数のパラメータを含むモデルを構築し、それをデータに当てはめて統計学的推

    質的研究と量的研究について - 社会学者の研究メモ
  • 都立青山高校模擬授業「社会学入門の入門」 - shinichiroinaba's blog

    またしても用意したレジュメと全然関係ないことをしゃべったよ。即興でしゃべったことを基にここに書いておくよ。 ========== 社会学は経済学政治学と並んで「社会科学」の仲間とされますが、日の大学では大体社会学科は(もちろん、社会学部のないところでは、ですが国公立大学にはほとんど社会学部はありません)文学部に配置されています。なぜこうなっているのかといえば、社会学部は他の社会科学と比べて「主観」、人間の主観的な意識、心をその焦点とするからです。 経済学をはじめとして他の社会科学は「客観」的現実に照準を合わせますが、社会学はこれを無視するわけではないにせよ、人間がそうした「客観」的現実をどう「主観」的に経験し、その経験から「客観」的現実にはたらきかけていくか、を主題とします。その意味で人間の「主観」に照準する文学や人文学と共通するところが大きいのです。 文学部では文学、歴史学、哲学、心

  • 社会学に何を求めるか? - himaginary’s diary

    というブログエントリがあったので、以下に訳してみる(Economist's View経由)。 このブログで何回も論じたように、反実証主義の立場を我々が取り入れたものとしよう。つまり、社会学は自然科学をモデルとすべきではないし、社会現象には自然現象に特徴的な均一性や一貫性を期待すべきではないし、社会の法則を発見すると期待すべきではない、ということだ。その場合、ポスト実証主義的社会学にはどんな知的課題が残されているだろうか? 我々は社会学に何を求めるのだろうか? 以下は、幾つかの重要かつ実行可能なテーマである。 社会の動き/集団行動/よくある政策 の記述および理論 ファシズム、植民地主義、財政制度といった大規模な歴史的かつ社会政治的構成物の比較研究 社会的不平等(人種、性、階級、民族)とそのメカニズムの記述的分析 主要な社会制度(企業、組合、大学、政府、宗教、家族)の記述的ならびに理論的な説明

    社会学に何を求めるか? - himaginary’s diary
  • 英国の「壊れた社会」 暗い鏡の中に見える姿 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2010年2月6日号) 犯罪、家庭崩壊、酔っ払い、薬物。保守党は今――また明らかに多くの有権者も――、英国社会は「壊れた社会」だと考えている。果たしてその主張は正しいのだろうか。 まだ幼い子供があれほど恐ろしい凶悪犯罪を引き起こしたとは、にわかには信じ難い。イングランド北部に住む2人の男の子が英国中の親を身震いさせるような残虐な暴行の被害者となった。彼らの苦悶はそれだけで十分壮絶だったが、事件はさらにおぞましい展開を見せた。加害者も子供で、まだティーンエイジャーにもなっていなかったのである。 この残虐行為は「ただひたすら快楽と刺激」だけの目的で行われたと、当該事件の担当裁判官は述べた。そんな幼い子供にそのような悪意が巣うとは、一体、英国社会はどうなってしまったのか? これは1968年の出来事だった。男の子2人を絞殺した罪で有罪判決を受けたメアリー・ベル――タインサイド

  • Erving Goffman Archives

  • パネルモデルの直感的説明 - 社会学者の研究メモ

    社会学, 社会調査こちらでは24時間ぶっつづけでハイチ地震のニュース。他のニュースはもうほったらかしです。CNNのクーパーさんも(例によって)現地に入ってレポートしています。題。マルチレベルデータが徐々に社会学でも使われるようになってきてますが、マルチレベル・モデルを含めてその分析手法についてはまだちょっと浸透していない段階だと思います。とある科研で「研究会(教育?)担当」になっていることもあり(外国にいて現状全く貢献できてませんが)、手法についての分かりやすい(数式を使わない)解説を試みます。さしあたりランダム効果モデルと固定効果モデル、いわゆるパネル・モデル。直感を優先しているので必ずしも正確ではない記述もあります。モデル選択の概要ここに典型的なマルチレベルデータがあります。横軸が所得、縦軸は、なんでもいいのですが、パネルデータっぽくするために消費にしてみます。(単位は適当に想像して

  • 言説の抗争における論点のフレーミング - tamuraの日々の雑感

    言説の抗争(Dryzek)における争点のフレーミングを、コミュニケーションの促進という点において「効果的」かどうかという観点から類型化する、というアイデア。 なお、僕のオリジナルではなくて、博士候補生のSelenのアイデアですので。

    言説の抗争における論点のフレーミング - tamuraの日々の雑感
  • 「意図せざる結果」の研究 - 社会学者の研究メモ

    「なぜ社会学には(そして主に社会学において)権力という概念があるのか」とか書いたら今度は社会学者がコメントを書いてくれるかな?とか思いましたが、悪趣味なのでやめときます:-) 最近いまさならながらの「ミクロ-マクロ問題」(社会学にはそういうのがあるのです)について、教科書のこともあって改めてつらつら考えていますが、社会学での「行為-構造」論って、そのポテンシャルがあまり研究に生かされてないですよね。 一番分かりやすくこの図式を利用するモデルが再生産論だと思います。が、場にいらっしゃる研究者の方(このあいだ学会でお会いした方だと思うのですが)が書かれていますが(ブルデューのハビトゥス概念)、確かに再生産なんてことをいうだけならギデンズやブルデューが多くの枚数を割いて、誤解されやすいややこしい概念(「場」とか「構造の二重性」とか)まで作って理論を提起する必要なんてないわけです。 とはいえ、追

    「意図せざる結果」の研究 - 社会学者の研究メモ
  • 安川 一(1998-99) - 中央大学大学院文学研究科「社会心理学特講」

    Updated, March 4, 1999 1998-99 中央大学大学院文学研究科「社会心理学特講」 ■講義要綱(一部省略) 「社会的相互行為の理論」をテーマとします。E. Goffman ならびに H. Garfinkel の著作を中心に読み解きながら、相互行為秩序の構成を理論的に考察していきます。 授業は下記文献と関連文献を輪読していく形式で進めます。 C. Lemert & A. Branaman (eds.), The Goffman Reader. Blackwell, 1997. P. Manning, Erving Goffman and Modern Sociology. Stanford Univ Pr., 1993. D. T. Helm (ed.), The Interactional Order : New Directions in the Study of

  • 中範囲の理論と機能分析 ― ロバート・マートンの社会学

    前回の授業で述べたように,アメリカの社会学はさまざまな社会現象を調査することをつうじて発展した。しかし,発見された事実を,たんに断片的な事実の集積に終わらせず,それをもとに理論化をはかることも重要である。ロバート・マートン(Robert Merton, 1910~2003)は,次回の授業で紹介するタルコット・パーソンズ(Talcott Parsons, 1902~1979)とならんで,アメリカにおける社会学理論の発展にもっとも寄与した社会学者である(パーソンズはマートンより8歳年上。活躍をはじめる時期もパーソンズよりマートンのほうが早いが,授業を進めるうえでの都合から,マートンのほうを先にとりあげる)。 マートンの代表作は『社会理論と社会構造』(Social Theory and Social Structure)である。このの初版は1946年だが,かれはこのの改訂・増補版を何度か刊行

  • ソシオン

    2004年度日心理学会第68会大会で、ソシオン理論のシンポジウムが開催されました。下は、シンポジウムの概要とプレゼンテーション用の資料です。 ソシオン理論の展望―-アイデアから研究プロジェクトへ― 企画者 関西大学 雨宮 俊彦 司会者 関西大学 雨宮 俊彦 話題提供者 長崎県立シーボルト大学 藤澤 等 話題提供者 関西学院大学 小杉 考司 話題提供者 関西大学 藤澤 隆史 話題提供者 関西大学 水谷 聡秀 話題提供者 京都光華女子大学 石盛 真徳 話題提供者 関西大学 木村 洋二 話題提供者 神戸市外国語大学 渡邊 太 指定討論者 早稲田大学 竹村 和久 概 要 最初にソシオン理論が発表されたのは、1990年関西大学社会学部紀要の木村・藤澤・雨宮の共同論文である。ソシオンという言葉は、NEURAL NETWORKの素子がNEURONなら、SOCIAL NETWORK の素子はSOCION

  • 噺の話 『創作落語論』 柳家つばめ

    このは昭和47(1972)年に発行されているのだが、文庫化されて初めて読んだ。読む価値は大いにあるが、読んでいてなんとも言えない”つらさ”と、違和感をおぼえたのも事実。 最初の発行が昭和47年だから、立川談志家元が『現代落語論』を書いてから七年後である。 *つばめ、談志両師匠の敬称は以降省略します。あしからず。 つばめは談志と同じ五代目柳家小さんを師匠とし、真打昇進も同時。だから談志が『現代落語論』の中で言い切った「新作落語は落語ではない」、という指摘を意識していなかったはずはないと思う。しかし、つばめが談志に反論するためにこのを書いたわけではないということは読んでわかる。この二人の考え方が対立しているのかというと、実はそうではない。性格が違いすぎて喧嘩にもならなかったと言われるが、解題や対談で書の理解を助けてくれる大友浩、夢月亭清麿のご両人が指摘する通り、落語に関する問題意識や考え

    Miki-Tea
    Miki-Tea 2009/07/09
    まさに。「つばめの時代の「大衆」と、今日の「大衆」があまりにも違うのだ。これが「違和感」の最大の理由だろう。」
  • 関東社会学会終了 - あぶろぐ

    そういえば先週、関東社会学会無事終了。苦笑か失笑かわからないが、学説史・理論部会で笑いが取れたことは評価した…い…うん…。部会中も部会後もたくさんのコメントをいただけたのは幸甚。部会にそぐわない発表であったにもかかわらず質問くださった方々には今でもお礼を言いたいぐらい。いただいた質問に対して、会場ではきっちり答えられなかったものに対していくつか。工学者とEM者との共同研究に際して、行為の一般化作業をEM者も行わなければならないという問題をどのように解決すべきなのか?これに対する回答は非常に難しいですが…。それ自体が大問題だ!という議論もいくつかあるものの(たとえばHughes et al, 1994; Suchman, 1994; Sharrock, 2000; Sharrock & Randall, 2004)、まずはそれが「問題である」という議論が当該コミュニティで共有されていない印象

  • left over junk

    2008-04-05 optical_frog 2008-04-05 通りすがり 2009-02-11 optical_frog 2009-02-11 @minorimironim 2009-02-11 @minorimironim 2012-06-02 optical_frog 2012-06-02 toohuudoo 2009-02-11 optical_frog 2009-02-11 dh 2012-12-31 optical_frog 2012-12-31 ponchi 2012-12-31 optical_frog

  • これから出る本(2009年)

    『法,疫学,市民社会:法政策における科学的手法の活用』 Case Studies in Forensic Epidemiology, Plenum Pub.Corp., 2002 サナ・ルー 現在 ケイス・ウェスタン・リザーヴ大学医学部疫学・生物統計学科疫学・生物統計学准教授 監訳者 太田勝造(東大大学院法学政治学研究科教授) 監訳者 津田敏秀(岡山大学大学院環境学研究科教授) 訳者 平田彩子(法社会学) 訳者 ノミンチメグ・オドスレン(比較法) 訳者 佐伯昌彦(法社会学) A5判328頁定価:体4000円+税 ISBN4-8332-2410-9 C3036 2009年3月13日刊行 疫学は,世界を認識し理解する仕方を提供するとともに,われわれが研究調査の対象とする社会集団における健康と疾病の分布パタンと世界を関連付ける仕方を提供する。  このように捉えれば,疫学は,現実の諸相

    Miki-Tea
    Miki-Tea 2009/06/25
    白崎護「政治的ネットワーク論における理論と実証の間隙―「2つ」の社会学モデル―」