<要約> 「熟議」だけが理想とされる民主主義の限界を、Googleなどのネットワークによって見えるようになった「一般意志2.0」を使ってツッコミを入れ、風通しをよくしましょう、という話。行き着く先は、個々人の世界に対する考えに折り合いをつけながら実現される社会ではない。個人の信条は、個人の領域にとどめられる社会になる。 「熟議」は人間の理性を信用して、話し合いでよりよい世の中にしていこうという考えで、それはとても大切なことである。しかし同時に、動物的反応が社会に影響を与えることも(極端なナショナリストなど)また真実で、それを押さえようとしてもムダ。各々の思想を政治的にコントロールするのは不可。 様々な思想を持つ人がバラバラのまま存在する、という状態が理想的とした人が、ローティ。相対主義者。しかし、相対主義というのは矛盾を持つもの。相対的で居なさい!と人に押し付けることが出来ないから。そして