ビデオニュースでは多くの識者からアベノミクスへの評価を聞いてきた。全面的に支持する識者もあった一方で、批判的な識者もいた。しかし、アベノミクスに否定的な考えをする識者の大半は、アベノミクスでは日本を現在のデフレから救い出し、再び成長軌道に乗せることはできないだろうという意味で、否定的だった。 しかし、今週のマル激のゲストはエコノミストでありながら、そうした識者らとはやや趣を異にする。日本に限らず先進国のデフレは構造的なものであり、われわれはもはやそこから脱することができないことを前提に、「成長を目指さない経済戦略」を描かなければならないとゲストの水野和夫氏は説くのだ。 日本の株価がリーマンショック以前の水準にまで戻り、為替市場では円安の流れが続いている。安倍政権が掲げる経済政策「アベノミクス」はひとまず市場の期待感を引き出したようだ。日銀とタッグを組んで「大胆な金融緩和」を実施して物価上昇