ブックマーク / blog.tinect.jp (65)

  • 「地頭の良い人」と、そうでない人の本質的な違いはどこにあるか。

    コンサルタントをやっていた頃、良いか悪いかは別として、採用に関して「地頭の良さ」を重視する風潮があった。 地頭の良い人間は一定の訓練でそれなりのコンサルタントになる。 だが、お世辞にも地頭の良いとはいえない人間は、いつまでたっても一人前になれなかったからだ。 実際、私が20代半ばで所属していた部署では、中途採用にあたって「学歴」をさほど重視していなかった。 重視していたのはとにかく「地頭」だ。 ある応募者は、「高卒」で「自動車整備工」になり、そして「先物取引の営業」に転職、そして最後に「漁師」という経歴を持っていたが、彼は採用された。 彼の言動は、地頭の良さを十分に感じるものであったからだ。 彼の業務経験の貧しさは訓練でなんとかなる、皆がそう思ったのである。 彼はその後、会社に大きな貢献を残し「支社長」まで努めたのだから、その時の判断は間違っていなかった。 ■ この「地頭」の正体について、

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    Momome
    Momome 2018/02/13
  • 日本企業では「能力不足」よりも「態度の悪さ」のほうが問題になる。

    「日の雇用終了」という書籍がある。 タイトルだけを見ると、インターネット民は「日の雇用はヤバい」とも読みそうなのだが、そのようなではない。 このを一言で言えば「クビにした会社と、クビにされた社員の紛争」の調停事例を扱った研究書籍である。 内容としては、国の出先機関である都道府県労働局が行った「あっせん」という紛争調停の事例を延々と紹介、考察している。 あっせんとは 当事者の間に学識経験者である第三者が入り、双方の主張の要点を確かめ、場合によっては、両者が採るべき具体的なあっせん案を提示するなど、紛争当事者間の調整を行い、話合いを促進することにより、紛争の円満な解決を図る制度です。 (埼玉労働局) そして、一見退屈そうななのだが、これが読み出すと結構面白い。 なにせ、事例がリアルで豊富なのだ。 もちろん当事者同士は真剣であり、面白がっては良いものではないのだが、「経営者」と「労働者

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    Momome
    Momome 2018/01/29
  • 「現代人」をつくったのは、「スケジュール管理」だった。

    先日、Books&Appsの安達さんが、幼稚園で子どもの朝のスケジュール管理の課題が出されている話を書いてらっしゃって、興味深く読んだ。 子供に「スケジュール管理」をさせる幼稚園の教育に、けっこう驚いた話。(Books&Apps) そして、うちの子どもと似たり寄ったりだなぁ……とも思ったのだった。 幼稚園は子どもに色々なことを授ける。そのなかには、いわゆる「勉強」の萌芽とみなせるものもあれば、「道徳」の提供と考えられるものもある。 たとえばクリスチャン系や仏教系の幼稚園のなかには、宗教行事に関連したかたちで、「道徳」を子どもに授けようと意欲をみせているところもある。 子どものためにそのような幼稚園を選ぶ親御さんは、幼稚園に「道徳」を授ける機能をも期待しているのだろう。 と同時に、幼稚園や学校は「スケジュール管理」をも課題とみなし、教育の一環として授けようとする。 冒頭記事の幼稚園のように、

    「現代人」をつくったのは、「スケジュール管理」だった。
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    Momome 2018/01/27
  • 子供に「スケジュール管理」をさせる幼稚園の教育に、けっこう驚いた話。

    5歳の娘が、いま幼稚園に通っている。 友だちと遊んだり、モルモットの世話をしたり、を読んだりと、幼稚園は結構好きなようだ。 課題を出す幼稚園 ただ、その幼稚園はちょっと変わっている。 子供に「課題」をよく出すのだ。 といっても、何か算数や国語などの勉強をさせるわけではない。殆どの課題は「日常の習慣」に関するものだ。 例えば「早起きの励み表」と称する紙が子供に渡される。 その紙には、1週間分の起床に関する記録がつけられる欄があり、「起床の目標時刻」と「実際に起床した時刻」を毎日記録していく。 もちろん、親が記録をつけるのではない。子供が自分で記録をつけなければならない。 そして1週間後、きちんと記録が埋まれば、幼稚園でメダルをもらえたり、表彰してもらえたりする。 要するに、一種の目標管理である。 もちろん、何もしなくても、ペナルティは特にはない。やるかやらないかの意思決定は、子供に委ねられ

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    Momome 2018/01/22
  • 心に残る人生の喜びは、きっと「つくる」ことでしか感じられない

    かつて、「楽しさ」と「喜び」の違いを教えてもらったことがある。 楽しさはお金で買えるものだ。 たとえば友達ディズニーランドに行ったら、楽しいと感じるだろう。 楽しさはお金を払えば手軽に手に入れることができる。 一方、喜びは一生懸命取り組んだあとに感じるもので、お金で手軽に買うことはできない、時間をかけて努力した結果味わえるものだと。 随分前に教えてもらったこの違いを、私はしばらく忘れていた。 思い出したのは、絵を描いている友人に会ったときだった。 ***** 絵を描いている友人は、ただひたすら描いているという。 描く以外は、べて寝るだけ。 「べることを忘れて描いて、いつの間にか1日が終わっていたこともある」というほどの集中力。 かっこいいな、と尊敬の眼差しを向ける。 友人の日常は決して楽しそうではない。 それでも素敵だな、と思えるのは、彼女の人生にはきっと喜びがあるのだと、はたから見

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    Momome 2018/01/12
  • ビットコイン相場は世界最高のオンラインゲームだった。

    初めに言っておくと、この記事は僕がビットコイン・ギャンブルにメチャクチャにハマって身を持ち崩しかけた話である。 たぶんこれから仮想通貨の賭場に参入する人も多いだろうから、参考にして欲しい。 前回の記事を書き終わってから、まあ色々書いといて自分がビットコインを全く買わないのも筋が悪いよなぁという事からビットコインを買うことにした。 まあ買ったら買ったで使い道がよくわからなかったので、来の目的ではないとは知りつつも、とりあえず相場でも貼ってみる事にした。 ちなみにこれが人生初相場である。 確かその時の値段は1BTC≒180万円ぐらいで、まあどうせ値上がりするだろうという思いもあって、とりあえず100万円ほど買ってみる事にした。今考えると結構強気である。 その後ラッキーパンチが飛んできて、あれよあれよという間に1BTC≒220万円を記録し、その時点で利確したところ驚くべきことに20万円ぐらいの

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    Momome 2017/12/25
  • コンサルタントだった頃学んだ「議論がうまい人」とそうでない人の5つの差異。

    コンサルタントをやっていたころ、「議論」を見る機会がよくあった。 「見る」といったのは、私が議論に参加することは殆どなかったからだ。 というのも、コンサルティングには 「お客さんとは絶対に議論するな。お客さん同士で議論してもらえ」 という原則があり、私はそれを忠実に守ったのである。 そのため私は、第三者として、様々な会社で、多くの議論を見る機会に恵まれた。 そこで一つ気づいたことがある。 「議論のうまい人」と「議論がへたな人」は、非常にはっきりと分かれるのだ。 「議論」とは何か 当然、人によって議論に抱くイメージは異なるだろうから、まずハッキリとさせておかなければならないのが、「議論」の定義だ。 広辞苑にはこのように書かれている。 【議論】 互いに自分の説を述べ合い、論じ合うこと。意見を戦わせること。またその内容。 (広辞苑第六版) 私が見てきた議論の殆どは会議やディスカッションなど、 「

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    Momome 2017/12/16
  • 「余生」も「隠居」も無い社会で老いていくのが、私は怖い。

    私は「生涯現役」という言葉が好きではない。 巷では、「生涯現役」が良いことのように語られている。さしあたり、いつまでも健康でいられるのは良いことに思える。 だが、いつまでも働き続けることは、良いことばかりだろうか。 数十年前の日には、60歳になったら定年を迎えてリタイアするという慣習があった。 平均寿命が短く、健康管理の意識も乏しかった昭和時代には、60歳でリタイアというのは妥当な目安だったかもしれない。 60歳は「還暦」と呼ばれ、これをもって人生の一巡りとする見方が強かった。そこから先は「余生」とみなされていた。 ところが平均寿命が伸びて、健康管理の意識が行き届いた現在では、「還暦」をもって「余生」とみなす人はほとんどいない。 60歳より早く退職せざるを得ない人が増え、そこから新しい仕事を始める人も増えた結果、人生の節目としての「還暦」は失われた。 それに伴って、「現役」と「余生」の境

    「余生」も「隠居」も無い社会で老いていくのが、私は怖い。
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    Momome 2017/12/04
  • どうしようもなく劣等生だった自分を、ブックオフが受け入れてくれた思い出

    中学生時代までは自分はそこまで馬鹿ではないだろうと漠然と思っていた。 その幻想は高校入学とともに砕け去った。高校の授業は中学のそれと比較して、自分にはあまりにも難解すぎたのである。数列・・・なにそれおいしいの? 教師の教え方が悪いのかと思い周りの人に尋ねると、みんなして普通に理解できていた。単に僕が馬鹿だったのである。そうして徐々に授業は頑張って取り組むものから、聞き流すものへとなった。立派な劣等生の誕生である。 劣等生、ブックオフで漫画ライトノベルと自己啓発に狂う 普通なら高校生というと部活や友人との遊びに明け暮れるのかもしれないけど、自分はなんとなく高校に馴染めなかった事もあって授業が終わると直帰していた。 とはいえ家に直帰しても何もすることがないので、様々な駅に降りては暇を潰していた。定期券は素晴らしい。どこに降りようがタダなのだ。 ある時、ふと黄色いあのブックオフの看板に吸い込ま

    どうしようもなく劣等生だった自分を、ブックオフが受け入れてくれた思い出
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    Momome 2017/09/05
  • 無能にペナルティを課しても、無能は組織からなくならない。では、どうするか。

    いろいろな会社で仕事をしていると、「ケアレスミスをする人」「同じミスを繰り返す人」に結構な割合で遭遇する。 やれるのにやらない、わかっていてもできない、大事なことを忘れる、そのような行動を繰り返す彼らに付けられる名前は無慈悲そのものだ。 すなわち、「無能」である。 そして、世間は無能には極めて厳しい。 ハーバード大学公衆衛生学のアトゥール・ガワンデ氏は次のように表現する。 私たちは、そのような「無能」の失敗に対しては感情的になってしまいがちだ。 「無知」による失敗は許せる。何がベストなのかわかっていない場合は、懸命に頑張ってくれれば私たちは満足できる。 しかし、知識があるにもかかわらず、それが正しく活用されてないと聞くと、私たちは憤慨せずにはいられない。 氏の述べる通り、「知っているのにやらない」時や、「わかっていてミスをした」時には、組織はミスをした人物に非常に冷酷な仕打ちをする。 叱責

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    Momome 2017/09/04
  • 質問というものは、一方通行ではなく「伝えて、教わる」という双方向のコミュニケーションなんだ、という話

    「質問はプレゼンをするつもりでしろ」と言われたことがあります。同じことを何回か言われました。 ずっと耳に残る言葉、というのが幾つかあります。言われたその時はピンとこないけれど、後からじわじわと意味が分かってくる言葉。細かいシチュエーションは覚えていないけれど、フレーズだけは妙にはっきりと覚えている言葉。 まだ社会人1年目か2年目くらいだったので、15年は前のことだと思います。私は当時、とあるSI会社に所属していて、客先常駐で開発をしていました。 とはいっても、まだ大した仕事が出来る時期でもありませんでしたので、いろいろ資料と取っ組み合いながら、テストケースを消化したりこまごまとしたツールを作ったりといった仕事をしていたんだと思います。 とあるドキュメントの意味がよくわからなかったので、先輩に質問をしに行った時、何度か叱られました。 質問のやり方ってものがてんでなってない、と。 お前はぼちぼ

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    Momome 2017/07/18
  • ここ100年、人類のIQは上がり続けている。では、具体的にどのように「賢く」なっているのだろうか。

    人類は賢くなり続けている、という研究結果がある。 これは、オタゴ大学のジェームズ・R・フリンが発見した事実で、「フリン効果」と呼ばれる。 「なぜ祖父母世代よりもIQが高いのか」というテーマで、TEDで講演も公開されているので、興味がある方はご覧になると良いだろう。 さて、精神科医で筑波大学教授の斎藤環氏は、フリン教授の研究について、次のように述べている。 人類の知能は向上し続けています。少なくとも、知能指数(IQ)のスコアが、過去100年にわたって上昇を続けているのは事実です。 この現象は「フリン効果」として広く知られています。ニュージーランドにあるオタゴ大学政治学部のジェームズ・フリン名誉教授が最初に提唱した現象だからです。 フリン教授は35カ国から知能検査のデータを収集し、多くの国でIQスコアが世代にわたって上昇しているという事実を発見しました。知能の上昇を示すデータはほかにもあります

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    Momome 2017/07/08
  • 今は、大人を「やる」ための機会がとても少ない社会になった。

    【大人】 1 成長して一人前になった人。 ㋐一人前の年齢に達した人。「入場料―200円、子供100円」⇔子供。 ㋑一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。また、その人。「―としての自覚」「青臭いことを言ってないでもっと―になれ」 ㋒昔は、元服後の男子、裳着 (もぎ) を済ませた女子。 goo辞書より 「大人になる」とは、一体どういうことでしょうか。 上掲の㋐のように、一定年齢をもって「大人」とみなすのも一つの定義です。 ただ、世間には「あの人は大人気ない」「自分は大人になりきれてない」などといった言い回しが溢れているわけで、入場料や切符の値段が大人料金になったことをもって「大人になった」と考える人はあまりいないでしょう。 「あの人は大人気ない」「自分は大人になり切れていない」と私達が語る時、想像されている「大人」とは ㋑「思慮分別があって、社会的な責任を負える」のほう

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    Momome 2017/07/05
  • 「栄光の道」から外れて、あえて「自分を活かすキャリアダウン」を選ぶという行為について。

    漫画家の西原理恵子さんが、著書『女の子が生きていくときに、覚えておいてほしいこと』のなかで、こんな話をされていました。 六木にある外資系のステーキレストランに行ったら、受付からボーイまで全員美男美女。しかも、お客も外国人が多いから、全員英語が話せるんです。 東京って、美男美女で英語もしゃべれて、やっとこういう店で時給1500円くらい稼げるんだと思ったら、もうやんなっちゃう、どうしようって、泣けてきた。 今って、頑張ったことに対する対価があまりにも安いですよね。いくら才能があっても、対価が安いんじゃやる気がでない。そう言いたくなるのもわかる気がします。 確かになあ、見た目がよくて、英語ができて(といっても、通訳とか翻訳家レベルではないのかもしれませんが)、それでも時給1500円。 働いている人たちは、こういう高級店で働けることをステータスだと考えていて、英語を勉強していてよかった、と満足し

    「栄光の道」から外れて、あえて「自分を活かすキャリアダウン」を選ぶという行為について。
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    Momome 2017/06/28
  • 問題を指摘するだけで改善案を出せない専門家、「重箱の隅おじさん」の話

    つい先日、あるwebマーケティング会社の方々から、 「社外の専門家を雇ったのだけど、当にうんざりした」 という話を聴いた。 「なぜ?」とお聞きすると、 「とにかく仕事ができないので、チームの雰囲気を悪くする。」 という。 しかし、当然ながら 「仕事ができない専門家をなぜ雇ったのか?」 というギモンが浮かぶだろう。 私はそれを聞いた。すると彼らは、 「いや、知識だけはすっごいあるんですよね。分析ツールとか、統計とか。異常なほど詳しい。も出したりしている。」 「なるほど。ではなぜ「仕事ができない」と感じたのですか?」 「その人さ、問題を指摘するだけで、全然改善案を出せない専門家なんですよ。」 「そういうことですか。」 「例えば、webサイトを見て、あそこが悪い、ここもダメ、っていう指摘はめちゃめちゃうるさいんですよ。でも、「じゃあどうすれば改善しますか?」と聞くと、何も出てこない。」 「な

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    Momome 2017/06/24
  • 「子供のしつけ」=「我慢させること」と考える人もいますが、私はそれだけではないと思います。

    「あんまり甘やかしちゃダメよー。まず我慢って教えないとー」と、言われました。 しんざき家の子供たちは、3人とも漏れなく抱っこ好きです。 5歳の長女次女はもとより、9歳の長男でも、今でも抱っこされたい時というのはあるようで。寝る際、たまに長女次女が早く寝付いた時など、「二人でサンドイッチして!」と私と奥様に要求したりすることがあります。 成長の過程で親との接触を求めなくなる時というのは必ず来ますから、特に年齢とかは気にせず、抱っこして欲しい時にはなるべく抱っこしてあげるようにしています。 長女次女は長男に輪をかけて抱っこ大好き星人でして、抱っこやらおんぶやら肩車やら、殆ど四六時中要求されます。 しんざき家には「仲良し抱っこ」という制度がありまして、「歩きながら抱っこ」と「仲良し抱っこ(立ち止まって抱っこ)」は別物です。例えばお出かけ中、歩いている時、次女が抱っこを要求した場合、歩かないでその

    「子供のしつけ」=「我慢させること」と考える人もいますが、私はそれだけではないと思います。
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    Momome 2017/06/20
  • 実際には強要していたのに「これは、あなたが選んだこと」と言うのは、やめて欲しい。

    世の中には、実際には強要していたのに「これは、あなたが選んだこと」と人を丸め込むような説明をする人がいる。 ☆★☆★☆ 例えば、 ・Aを与えるが、Bを奪われる。 ・Bを奪わないが、Aを与えない。 この二択から1つを選ばなければならないとして、それは自由な選択だと言えるだろうか。 具体的な事象に落とし込むと、例えばこんな感じだ。 ・暴力に耐えるならご飯をべさせてあげる。 ・ご飯がいらないなら、暴力も振るわない。 ご飯をべないわけにはいかないので、①を選ぶ。 でも、それで「この暴力はあなたが自分の意志で選んだものだから、当然受け入れるべきだ」と言われたらどうだろうか。 追い詰められていたら納得してしまう人もいるかもしれない。 でもこれはおかしい。「すごく嫌な選択肢」と「嫌な選択肢」しかない二択だからだ。 この二択しかなければ「嫌な選択肢」を選ばざるを得ないが、「良い選択肢」「すごく良い選択

    実際には強要していたのに「これは、あなたが選んだこと」と言うのは、やめて欲しい。
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    Momome 2017/06/17
  • 昇給は、できるだけ小刻みに、不平等に行うこと。そうすれば従業員の幸福を長く保てる。

    もしあなたが経営者、もしくはマネジャー、管理職であれば、従業員の幸福度には関心を持たざるをえないだろう。 なぜなら、「幸福な従業員」は、高いパフォーマンスと関係があると、多くのエビデンスが示しているからだ。 幸福度の高い労働者ほど生産性が高いのか?(独立行政法人経済産業研究所) 実験室の中での研究や実世界で得られるエビデンスはいずれも従業員の健康に注意を払うことは企業にとって有益であることを示している。 幸福感は努力を促し、質に影響を及ぼすことなく生産量を拡大し、生産性が向上するようである。一時的な幸福感の上昇や根底にある幸福感の長期的な変化は生産性向上と関連している。 先日の記事においても、幸せな人でなければ、だれかを幸せにはできない、という話が述べられていた。 全くそのとおりであると思う。 “Happy people make happy horse.” 自分自身がまず幸せじゃないと、

    昇給は、できるだけ小刻みに、不平等に行うこと。そうすれば従業員の幸福を長く保てる。
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    Momome 2017/06/14
  • チームの成果は「有能な人」ではなく、「最も無能な人」に依存する。

    あるソフト開発のエンジニアと話をした時、 「現場の改善活動」の話になった。 その方が言うには、 「社長の命令で、「やる気のある人」を中心に一生懸命、改善活動をしている。アイデアは現場にたくさんあるので、実行するのに結構忙しいんだけど、なぜか納期や品質が改善された感じがしない。なんでだろう。」 という相談をされた。 そして偶然、ほとんど同時期に、同じ相談を複数の会社から受けた。 「やる気のある人が頑張れば頑張るほど、全体として成果が出ない」という皮肉な状況。 これは何処の企業でも大変良く見られる状況なのだ。 「ザ・ゴール」というを読んだことがあるだろうか。 エリヤフ・ゴールドラット氏という、イスラエルの物理学者が著したもので、「制約条件の理論」について小説形式で解説されている。 非常に面白い、かつ役に立つ知識が収められているので、新社会人必携の書籍と言っても良い。 そして、こののテーマ

    チームの成果は「有能な人」ではなく、「最も無能な人」に依存する。
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    Momome 2017/06/07
  • 夫婦は「人生プロジェクト」のメンバー同士。だから、どうせ結婚式をやるなら、ちゃんとやるほうが絶対良い。

    タイトルで完結しているんですが。 「結婚式面倒くさい、やりたくない」って言ってる人を身近で観測したことが何度かあります。 つい最近でも一件ありました。まあ、ケース数でいうと5,6例とか、せいぜいそんなもんです。 とはいえ、私の周辺がそこまで特殊な人たちだとは思いませんので、「結婚式、やることはやるけど面倒であんまり関わらない」人というのはそれなりの数がいるのだと思います。 観測範囲内では100%男性で、同じく100%式の段取りやら企画やらを殆どすべて奥様任せにしていて、それ面倒くさがる要素あんまりないんじゃないですかと思ったものですが、中身を考えるのも面倒くさいから奥様任せにしているとか、そういう話なんでしょう。 段取りを整えるのが面倒くさいのか、式当日が面倒くさいのか、まあ多分両方なんだろうと思いますが。 いや、例えば「結婚式は金がかかるからそもそもやらない」とか、「式は不要だから写真だ

    夫婦は「人生プロジェクト」のメンバー同士。だから、どうせ結婚式をやるなら、ちゃんとやるほうが絶対良い。
    Momome
    Momome 2017/05/24