2011年12月18日20:23 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 所得収支の黒字が主役の時代 & 日本国債 前回の続きです。 経常収支の黒字の主役が、貿易黒字から所得黒字に変化すると預金保有者の構造が変化します。 金融資産の保有状況を、一般層と富裕層に分けて図示すると下図上段のようになります。 一般層は、預貯金の割合が多く、その他の金融商品(株・債権・投信・商品など)の割合は少ないです。 富裕層は、その他の金融商品の割合が多くなります。 生活費やその他の消費をまかなう流動性確保のための預貯金は、「生活費の**年分」的な考えで保有するので、金融資産の金額が多くなっても、比例して増加はしません。 経常収支の黒字の主役が所得黒字になると、前回書いたように格差が広がります。 金融資産の保有に関しても、富裕層の保有金額が増加し、一般層は低下します。(下図下段) この構造変化は、金融資産全体