「ハッキリ言ってレスラーでも痛いもんは痛いよね。例えば素人に殴られて簡単にぶっ倒れるわけにはいかないけどさ、でも殴られりゃ誰でも痛くて当たり前じゃん?それに酒は好きでも瓶をラッパ飲みしたりしないし、牛一頭丸々食えるわけないしさ(笑) 力道山時代の昔のレスラーは超人でなきゃいけないって教えられて、無茶なハッタリをかましてたけど、俺はそういうの嫌なんだよ。俺は俺だし人間は人間なんだから、わけわかんない奇人変人パフォーマンスしても仕方ないじゃん。」 随分前に何かのプロレス本で読んだ三沢のインタビューに、こんなような話が載っていた。いい加減な記憶で書いているので細かい点は違うかもしれないが、だがこれが三沢光晴の基本的な物の考え方だったんじゃないかと思う。 【レスラー=超人】 という昭和のプロレス幻想を否定する。 ただしリングの上では "ヒトとして" 限界まで肉体を酷使してファンを楽しませる。 三沢