■戦闘美少女に「日本」凝縮 イタリアの大手紙「ラ・レパブリカ」が発行するカルチャー雑誌「XL」に、大阪出身のアートディレクター、Julie(ジュリ)さんの写真集「SAMURAI GIRL(サムライ・ガール)」が4ページにわたって取り上げられたのは、昨年4月だった。 メード、ロリータファッション、セミヌードなど、さまざまなコスプレ(仮装)をした女の子と、秋葉原の街並みを合成した写真について、XLの記事はこう解説していた。 「マンガやアニメの登場人物になりきる若者たちは、特異な存在ではない。実生活に幻想が溶け込んだ今の東京が表現されている」 ファッション誌「VOGUE」や香港誌「MONDAY」も相次いで掲載し、写真集は世界的な注目を集めた。 あどけない笑顔は10代の少女のようにもみえるジュリさん。年齢をたずねると「それは秘密に…」。本名もふせて、という。ミステリアスな雰囲気も魅力の一つなのだ。