しなやかに、生きる。“ロールモデルは、私です” 第7回:吉満明子さん 「ワークライフバランスなんて、気にしない」バリキャリ女性編集長が“ひとり出版社”を始めて気づいたこと 思う存分仕事がしたい。でも、子どもといる時間も大事にしたい――。下町の街並みに溶け込むような“昭和レトロ”なアパートで、ブックカフェを併設した小さな出版社を立ち上げ、その夢を叶えた吉満明子(よしみつ・あきこ)さん。大きなマーケットを舞台に、がむしゃらに働き続けてきた彼女がたどり着いた「小さくて確かなこと」とは――。 アクセル踏みっぱなしだった編集長時代 ――働き方を変えるきっかけになったのは、産休中に目にした街の光景だったとか。 吉満明子さん(以下、吉満):6年間、東京・北千住に住んでいたのに、平日の街の様子をまったく知らなかったんですね。でも、産休中にはじめて商店街を歩いてみたら、すごく元気で驚いたんです。学生さんから