「救助の需要に対して供給が圧倒的に足りない、今できることをやろう、ということだった」。8年前のあの日、空からの救助にあたった隊員たちが、初めて取材に答えました。東日本大震災の発生直後、陸上自衛隊の航空隊が所属する霞目駐屯地は、仙台空港などが津波の浸水で使えなくなる中、宮城県内で唯一の発着地になりました。警察、消防のヘリも受け入れ、浸水地域における救助の最前線になったのです。隊員たちの証言であの日の空からの救助の全容が分かってきました。(仙台放送局記者 中島俊樹) 「3月11日は、黙りたくなる日でしたね」。そう振り返るのは、当時、霞目駐屯地で救助ヘリの機長を務めた馬場正幸さん(53)です。 あまりに衝撃的な現場だったために、これまで人に語ることを控えてきました。しかし定年の時期が近くなるにつれ、後輩たちに教訓を伝えなければならないと考えるようになり、今回初めて取材に応じました。 馬場さんは一
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