東京メトロ日比谷線の「広尾」駅からほど近く。緑豊かな公園と大使館に囲まれた閑静なエリアに立地するマンションの1室に「環優舎」はある。大きな看板は出ておらず、インターホンにも代表者の名前のみ。ここは「家庭的な預かり」を掲げる定員15名の小さな学童保育だ。まだ今ほど民間学童がなかった10年前から長時間預かりを実施し、専門職や管理職といった保護者たちから支持されている。 代表の吉川まりえさんのキャリアが興味深い。もともとは外資系IT企業のワーキングマザー。責任ある仕事をする中で妊娠、出産を経験し、当時は子どもを納得して長時間預けられる施設がなく、シッターにお願いしながら、出張時は子どもを同伴するなど苦労を重ねた。 しかし、「この方法も子どもが幼児になってまでは続けられない。行政が動くのを待っていたら子どもはどんどん成長してしまう。同じ悩みを持つ人のためにも自分でやるしかないと思った」と吉川さん。
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