宇和島徳洲会病院の万波誠医師(74)らの病気腎(修復腎)移植をめぐる日本移植学会幹部らの発言で同移植を受ける権利を奪われたとして、県内外の腎不全患者ら4人が学会の現・元幹部5人に計2750万円の賠償を求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が20日、高松高裁(吉田肇裁判長)であり、野村正良原告団長(65)が意見陳述し、学会側は請求棄却を求めた。 野村原告団長は「修復腎移植が一日も早く再開され、透析患者が救われることが願い。患者に残された時間はあまりない」と主張。口頭弁論後の会見で原告弁護団の薦田伸夫弁護士は「一審は修復腎移植について賛否両方の評価を並べただけで証拠に基づいて認定していない。改めてほしい」と話した。 松山地裁は2014年10月、「被告の言動に違法性はない」などと原告の請求を棄却。原告側が14年11月、判決を不服として控訴した。一審の原告7人のうち4人が病死し、うち1人の遺族が訴訟を