新春恒例の箱根駅伝で毎年、ランナーを悩ませてきた京浜急行の「蒲田踏切」(東京都大田区)が、東京都が来春から本格化させる京急線の高架化工事で2012年度中に姿を消すことが決まった。 同踏切は、優勝やシード権をかけて復路の最終走者がデッドヒートを繰り広げる10区の“難所”。過去にも、遮断機に行く手を阻まれたり、レールに足を取られ転倒した選手が棄権に追い込まれたりしてきたが、早ければ13年1月の大会からは、こうしたトラブルは解消される。 蒲田踏切は、箱根駅伝の1、10区のコース上の国道15号(第1京浜)にあり、渋滞解消のため都が00年度から始めた連続立体交差事業で廃止が決まった。上下線が完全高架化するのは12年度末の予定だが、来年にはまず上り線が高架化されるため、遮断機が下りている時間は約4割程度短縮されるという。 京急では「踏切がなくなれば、気をもむこともなくなる」と歓迎している。