痴漢防止のためJR埼京線の一部車両に試験的に設置された防犯カメラについて、JR東日本は5日、一定の効果があったとして、同線を走る他の列車30本すべてに設置を拡大すると発表した。 直通運転がある東京臨海高速鉄道りんかい線にも設置される。 JR東は昨年12月以降、埼京線の列車2本(各10両編成)の車両1両ずつに計6台のカメラを設置した。他の列車については、今年6月から順次、上り線最後尾となる車両1両ずつの天井にカメラ4台を取り付ける。 警視庁によると、昨年都内で届け出のあった電車内での痴漢被害は、同線が全路線で最多の173件(月平均約14・4件)だったが、今年1、2月は計15件(月平均7・5件)とほぼ半減した。また、JR東が先月、15〜69歳の首都圏の鉄道利用者(男女)を対象にインターネット調査を実施したところ、回答した1032人のうち、電車内へのカメラ設置への賛成が89%だった。「プライバシ