オーストラリア西部は、ここ10年ほど干ばつが続いている。そのため、モモイロインコ、キバタン、アカビタイムジオウムといったインコ・オウム類がシドニーなどの都会に移り棲むようになってきた。そんな野生のインコ・オウム類の群れに驚くべき異変が起きているという。 いくら人間の言葉を覚えるインコ・オウム類とはいえ、人口密度がゼロに近い地域から移住してきた野生の群れである。人間の言葉を話すはずがない。ところが、「Who's a pretty boy then?」みたいな英語の文章を群れ全体で喋っている様子を目撃した市民が気も狂わんばかりに興奮してオーストラリア博物館に連絡してきたりするそうだ。 オーストラリア博物館の学芸員マーチン・ロビンソン氏によれば、野生の群れの中に、たまたまその群れと同種のペットとして飼われていたインコ・オウムが紛れ込んで、他の個体に人間の言葉を伝授しているらしい。 「(群れに迎え