ブックマーク / shavetail2.hateblo.jp (7)

  • 大昔、物々交換などなかった - シェイブテイル日記

    「大昔物々交換があり、その不便さを解消すべく、商品の中から変質しにくい金属などが選ばれてマネーとなった。」 この一般人のみならず、経済学者にも堅固に信じられている「標準貨幣論」に対して、人類学などの分野からは異も出ているようです。 こうした人類学などの知見も踏まえた新しい貨幣観を見せてくれる、フェリックス・マーティンの「21世紀の貨幣論」には標準貨幣論とは全くことなるマネー観があります。 このに出てくるヤップ島のフェイの話も私が要約すると、味わいが失われてしまいますので、第1章の一部を転載して紹介させていただきます。 ヤップ島の石貨「フェイ」 1899年、スペインはヤップ島を330万ドルでドイツに売却した。 ヤップ島のドイツ帝国への併合には、ある大きな成果があった。若く、才気にあふれ、冒険好きな一風変わったアメリカ人、ウィリアム・へンリー・ファーネス3世がヤップ島を訪れ、歴史的に見てきわ

    大昔、物々交換などなかった - シェイブテイル日記
    Nao_u
    Nao_u 2014/11/13
  • 内閣府モデルの大罪(1) - シェイブテイル日記2

    10月16日に開催された参議院 財政金融委員会で、与党・自民党の西田氏が、政府が政策立案に使っている内閣府モデルの欠陥について指摘しています。 西田昌司氏の発言は昨日10月16日の参議員・財政金融委員会でのことです。 *1 以下はそこからの、かいつまんだ書き起こしです。 (動画8分過ぎ) 西田昌司 ゼロ金利、異次元緩和。これだけやってもマネーサプライは増えていない。日銀も頑張っておられる。しかしその効果はマネーサプライには現れていない。 岩田規久男日銀副総裁 (かなり時間を取った説明の中で) マネタリーベースを増大させることで、マネーサプライは増えなくとも、期待に働きかけて実質金利は下がっている。 1930年代にもそうだったが、銀行貸出が増えるのはデフレ脱却して3-5年経ってからだ。 西田 私はアベノミクスを批判している訳ではないが、信用創造があるからこそ、お金がない人も投資をして、お金

    内閣府モデルの大罪(1) - シェイブテイル日記2
  • 「デフレ宣言 物価下落を止めてはならぬ」 - シェイブテイル日記2

    安倍政権と黒田日銀の量的・質的金融緩和策により、現在円安株高が進行中です。 これは日が長年病んできた「緩慢な死」から必死に脱出しようとする結果もたらされているものです。 *1 このデフレの由来を辿れば、1997年の橋消費税増税と「構造改革」の美名のもと実施された緊縮財政、そして当時改正された日銀法のために、金融政策の手段どころかその目的まで政府から独立してしまった速水日銀による引き締め気味の金融政策の結果、1998年から日は継続的なデフレに突入したのでした。 それから3年以上経った2001年3月、政府が月例経済報告で日経済の状況をデフレと認定しました。 ところがその翌日、毎日新聞に次のような社説が載りました。 『毎日新聞』2001年3月17日朝刊社説 政府は16日、3月の月例経済報告で、現在の物価状況をデフレーションと認定した。いまの状況を「悪い物価下落」と断定したわけだ。しかし、

  • デフレ金融史の解剖 - シェイブテイル日記2

    今日の日経新聞では日銀のデフレ脱却に対する気度に疑問が呈されています。 日銀は「気」か?   2012/3/31 日経済新聞 2月14日の金融政策決定会合以来、「日銀は気か」との問いをよく聞く。中長期的な物価安定の「目途(めど)」1%は、期限と責任を明確に定めていない。米連邦準備理事会(FRB)の目標とする2%と比べていかにも腰が引けている印象は否めない。 しかし会合の直後、円高は円安に転じ、株価も急回復を遂げた。FRBはすでに2%を達成しているため現状維持なのに対して、日銀は1%をにおわせるだけで緩和とみなされた。金融政策のもつ圧倒的な力を見せつけられた。 結局、気かどうかは、日銀の行動いかんにかかる。これまでの日銀の行動様式は(1)自分からは動かない(2)緩和は遅く引き締めは早く(3)金融政策の作用よりも副作用、効果よりも限界を気にする、とまとめられる。今回はどうか。 第1に

  • 20年間に輸出が1.5倍に伸びたら日本は健全か - シェイブテイル日記2

    録画しただけで見損なっていた「朝まで生テレビ元日スペシャル」を先ほど眺めていましたら、司会の田原総一朗氏が「日の国際競争力はバブル直後の1990年に第1位だったのが、2011年には27位にまで落ちた。 これはなぜだろうか。」という問いかけをしていました。 これに対し、出演者のひとり、藻谷浩介氏*1は、「1990年には日の輸出額は40兆円だったのが、現在は60兆円と1.5倍になっている。」と答えていました。 田原氏の問いに対する直接的な答えではなかったため、田原氏から「では日の国際競争力が落ちても問題はないのか?」と重ねて訊かれ、やや問答が噛み合っていないようでした。 それはともかく、確かに藻谷氏の指摘するように、日の輸出額はバブル崩壊後1.5倍に増えているのは事実です。これを見る限り、藻谷氏ではないですが、「輸出額が伸びていて、それの何が問題?」という気もします(図1)。 ただ、輸

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    Nao_u
    Nao_u 2013/01/06
  • 現在の日銀関係者の率直な関心事 - シェイブテイル日記2

    安倍・次期首相が白川日銀総裁に中長期的な物価安定について検討を要請してきたことに対し、今日の日銀金融政策決定会合の後、「一段の金融緩和を行なっていく。 そして次の政策決定会合で、新たな物価安定目標の議論をしていきたい。」と白川総裁から安倍氏に報告したそうです。*1 白川総裁自身も記者会見で「中長期的な物価の安定について、執行部に指示した。」とする文書を発表し、次回の会合で日銀の物価目標について最終的な結論を出したいとしています。 今回の政策決定会合では10兆円の金融緩和を決めたことで、合計101兆円程度の金融緩和を実施したことになりますが、市場ではここまではほぼ織り込み済みだったようで、今夕はどちらかと言えば、やや円高株安に動きました。 市場および日経済全体での関心は、今回の若干の金融緩和などよりも、次回の金融政策決定会合で、日銀がこれまでの1%の「中長期的な物価安定の目処」という腰の引

    現在の日銀関係者の率直な関心事 - シェイブテイル日記2
    Nao_u
    Nao_u 2012/12/23
    組織って誰かがうまく回さないで放っておくとどんどん内部の理屈で凝り固まって腐っていくものなんだな、と最近よく思う
  • 消費税・世論調査と税収の推移 - シェイブテイル日記2

    2012年5月8日から消費増税関連法案の国会審議が始まりました。これにちなみ、2年前の参議院選で当時の菅直人首相がマニフェストにはない消費税増税を掲げて以降の消費税に対する世論調査の結果を図1にまとめてみました。 図1 消費税増税に対する世論調査結果の推移 2010年6月、2011年3月、2012年1月が読売調査、2010年7月が時事、 2011年7月がJNN、2011年11月が日経、2012年3月が産経調査。 読売新聞の世論調査では、消費税増税に寛容な意見の比率が高いことが知られていますが、その読売でも最近は消費税反対が賛成を上回るようになって来ました。 消費税を増やせば将来の年金が安定する、という説をマスコミが流し、それを見た視聴者が消費税増税を渋々受容する、という形が崩れてきています。 読売新聞など財務省の手が入ったマスコミ*1 が盛んに増税キャンペーンを流しても、ネット情報などで増

    消費税・世論調査と税収の推移 - シェイブテイル日記2
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    Nao_u 2012/05/14
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