[LTE-4]既存システムも収容するオールIPのコア・ネットワーク,SAE/EPCアーキテクチャを採用 本連載の第2回でも述べたように,次世代のコア・ネットワークでは,既存の無線システムと,LTEや4Gなどの革新的な無線システムを一つのネットワークで収容することが求められている。これを実現するネットワークのため,3GPPにおいてSAE(system architecture evolution)という名称で検討が開始され,その結果,次世代オールIPネットワークとしてEPC(evolved packet core)が3GPP Release8の標準仕様として規定された。以下,本稿ではまとめてSAE/EPCと表記する。 SAE/EPCは,LTEを主眼として,既存の3GPPや3GPP2,無線LAN,WiMAXといったさまざまな無線アクセスも収容する共通のコア・ネットワークである。これを実現するた