草津白根山の噴火に遭遇し救出された台湾人スキー客の方々から、噴火の瞬間の映像を提供していただきました。 ◇ 黒煙、雨のように降り注ぐ噴石、あたりに立ちこめる硫黄臭-。群馬、長野両県境にある草津白根山の本白根山が23日、噴火した。麓にある草津国際スキー場(群馬県草津町)には雷のような爆音とともに黒い噴煙が空を覆い、無数の噴石がゲレンデを襲った。「一歩間違えれば命がなかった」。現場に居合わせた人々は、口々に恐怖の瞬間を語った。 「ボコボコボコと変な音がした」。スノーボードをしていた川崎市の60代の男性が異変を感じたのは午前10時ごろ。その直後、地鳴りのような音とともに黒い噴煙があがり、噴石に襲われた。20~30センチくらいの噴石が左腕に直撃し骨折。背中などにもあたり、頑丈なウエアは破けた。 「雨のようで…死ぬと思った。当たらないようにするのが精い