スイス・サンクロワの工房で機械仕掛けの人形作りに取り組む熟練職人フランソワ・ジュノーさん(2021年1月19日撮影)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP 【2月6日 AFP】スイスの熟練職人フランソワ・ジュノー(Francois Junod)さん(61)が制作した機械仕掛けの人形が、雪に埋もれた工房の中で音を立てて動き始める。精密に組み立てられた鳥がさえずり、巨匠は詩を書く――この伝統的な技は、世界文化遺産の一つとして認定されている。 スイスとフランスの国境地帯に連なるジュラ山脈(Jura Mountains)一帯では、世界最高級の時計や機械人形(自動人形)を作り出す精密技能が何世代にもわたって受け継がれている。 科学と芸術と技術を融合させる分野でのこの卓越した技能は、国連(UN)からも後押しを受けている。 昨年12月、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)が、ジュ