…このように作付面積と作物は、用水供給量の多寡に左右された。これらは水の関数であった。 カナートとは、イランなどに見られる人工的な地下水路で、カレーズとも呼ばれる(Wikipedia の記事)。乾燥地帯を灌漑するために作られる。イラン東部などの乾燥した平野部の地下水は、塩分を多く含んでいて利用価値が少ない。そこで地下水が清浄な山麓部に井戸を掘り、そこから横に平野部まで地下に水路を築き、塩分の少ない水を耕作地まで導く。深さは2~30mほど、長さは2km程度の短いものから、80kmを超えるものもある。水路に沿って20m~30mおきぐらいに竪穴が掘られている。 縦に井戸とは異なり、カナートの建設には大規模な工事と高度な技術が必要である反面、カナートの利権を握った者は、耕作地における強大な権限も保持する。本書は、現在のイランにおける水とカナートの価値から始まり、その歴史・技術を掘り起こし、イランと
著者 大内正伸 著 定価 2,860円 (税込) ISBNコード 978-4540082214 発行日 2009/06 出版 農山漁村文化協会(農文協) 判型/頁数 AB 144ページ 在庫 あり この本のジャンル 農文協 公開書誌 >> 生活 >> アウトドア 電子書籍(Kindleほか) >> その他 日本農業書総目録2024 >> 林業 >> 林業一般 >> 図鑑・図譜・辞(事)典・ハンドブック・用語集・写真集 解説 木の伐採と造材、小屋づくり、石垣積みや水路の補修、囲炉裏の再生など山暮らしで必要な力仕事、技術の実際を詳細なカラーイラストと写真で紹介。本格移住、半移住を考える人、必読。山暮らしには技術がいる! 著者 ■著者紹介 大内正伸(イラストも) 1959年、茨城県水戸市生まれ。日本大学工学部土木工学科卒。イラストレーター・ライターとして自然科学・アウトドア関係、イラストルポ・
農耕起源の人類史 (地球研ライブラリー 6) 作者:ピーター・ベルウッド京都大学学術出版会Amazon 原題は「First Farmers: The Origins of Agricultural Societies」農耕の起源と拡散のこれまでの考古学的な知見を総合化して示し,遺伝子,言語学からのデータをあわせて提示するという壮大なもの.コリン・レンフルーやジャレド・ダイアモンドも推薦の辞を寄せており,モニュメント的な大著だ.何しろ参考文献だけでA4判の本書で小さなポイントを使って57ページを占めている. 読書体験は予想されるとおり,分野をまたがる統合,巨大な仕事を追体験する圧倒的なものだ.本書の醍醐味はまさにこの巨大な仕事の追体験である.圧倒的な世界中のデータの統合から浮かび上がるのは,農耕の起源とともに農耕文化とその担い手の言語が急速に拡散し,遺伝子は勾配を持って混じり合っていくパター
人口圧と農業―農業成長の諸条件 作者: エスター・ボズラップ,安沢秀一,安沢みね出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 1991メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る人口と技術移転 作者: エスターボーズラップ,尾崎忠二郎,鈴木敏央出版社/メーカー: 大明堂発売日: 1991/02メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る めっちゃ高騰中。 原著はThe Conditions of Agricultural Growth: The Economics of Agrarian Change Under Population Pressure 作者: Ester Boserup出版社/メーカー: Routledge発売日: 2005/06/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るPopulation and Tech
農業と雑草の生態学―侵入植物から遺伝子組換え作物まで (種生物学研究 第 30号) 作者: 浅井元朗,芝池博幸,種生物学会出版社/メーカー: 文一総合出版発売日: 2007/03/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (2件) を見る 種生物学会の最新刊.今回は2002年のシンポジウム「新参者の種生物学:帰化植物,抵抗性雑草,組み替え植物を材料として」が下敷きになっている. というわけで本書は進化生物学だけでなく,農学の芳香が漂う学際的な内容になっている.巻頭では進化生物学,農学,社会学の各分野の方による誌上パネルディスカッションが収録されていて,これがとても味のある対談になっている.農学はある意味実学だから,あるがままの好奇心から研究が進む生物学と微妙に趣が異なっていて,普段は生物学的な書物を多く読んでいる私にはこのような実学的な取り組み方はなかなか新鮮だった.
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