元旦以来東京では比較的穏やかな天気が続いている。初詣、初出社後の年始の挨拶と今年も例年通りに時間が流れていくが、気のせいか街の中にはあまり正月気分がない。昨年は東日本大震災を初め内外で実に多くのことが起きた。アラブ諸国の独裁政権の崩壊、イタリアまで拡大したユーロ危機・・・・・多くのことが起きたが解決されたものはほとんどなく、世の中の不確実性は確実に高まっている。元旦の地震も不確実性を改めて思い出させるものだった。 そんな中で比較的楽観視ができるのが今年のアメリカ経済かもしれない。今年の最初の取引日にダウは180ドル近く上昇した。アメリカの景気は上向き加減なのだが、中々雇用には結びつかない。 今世紀の初め景気が後退した時、アメリカ企業は対応が遅れ高い授業料を払った。その反動として2008年の景気後退期には過剰反応を起こし、少々景気が上向いても雇用を拡大しようとしないのである。 エコノミスト誌