学校法人「堀越学園」(群馬県高崎市)に文部科学省の解散命令が出されることになった。来年3月をめどに、運営する大学、専門学校、幼稚園が閉鎖される。学園にいる在籍生475人の受け入れ先の確保が最大の課題だ。今回の答申は経営難に苦しむ他の学校法人にも警鐘を鳴らすことになりそうだ。【石丸整、増田勝彦】 堀越学園の経営が悪化したのは、06年に4年制の高崎医療技術福祉専門学校を新規開校してから。当時理事長だった堀越哲二氏は毎日新聞の取材に「校舎建設や教育器材購入に費用がかかり、財務状況が悪化した」と見通しの甘さを口にした。 同学園は幼稚園1園から出発。当初は幼稚園以外に専門学校、芸術系短大を設立して資産も順調に増加した。さらなる経営拡大を図り、04年に創造学園大を開学。漫画・アニメ・声優コースなどを持つ異色の芸術系大を売りにした。 だが、定員割れが続き学生は集まらなかった。09年3月には04年の大学設