文化部 藤原善晴 世界最大の本の街とされる東京都千代田区の神田神保町で、公立図書館、古書店、新刊書店などによる、「本」の異業種コラボレーションが行われている。 私自身もちょくちょく「本探し」に利用している。日本人、外国人を問わず本好きな知人に、「範は神保町にあり」と言って、この画期的なコラボの見聞を薦めている。 約160軒、1000万冊から目当ての古書が! 東京都千代田区立千代田図書館のコンシェルジュ。図書館蔵書だけでなく神田神保町の新刊書店、古書店の在庫も検索してくれる上、地域の観光情報も提供してくれる。 2013年4月17日午前10時25分、私の頭の中は1冊の本をどうやったら入手できるかで1杯だった。地下鉄九段下駅から、東京都の千代田区役所などが入っている合同庁舎9階、区立の千代田図書館のコンシェルジュのブースに向かう。 「仕事でどうしてもすぐに入手したい本があるのですが」 そう話しか