東北公益大 3年ぶり入学者増 改善策奏功「早くも効果」 東北公益文科大(山形県酒田市)の2013年度の入学者が3年ぶりに増加に転じ、前年度比3割増の178人となった。同大は昨年度から組織運営やカリキュラムの改善に取り組んでおり、大学側は「早くも効果が出た」との受け止めている。 公益大は山形県や周辺自治体が出資して、01年に開校した公益学のみの単科大学。04年度から定員(235人)割れが続き、05年度以降、支出超過が続いている。このため、理事会が中心となって、12年度に大幅な改革を始めた。 組織運営面では、理事会に財務や学事などの担当理事を置いて責任と権限を明確化した。問題意識を学内全体で共有するため、教職員会議を毎月2回、定期開催するようにもした。 同大企画広報課の池田浩一課長は「中長期目標が明確化され、次に何をすべきか個々の教職員が考えるようになった」と意識改革を口にする。 入学