先日、外で食事をしていた時のこと、後ろに座っていた20代から30代くらいの女性2人が熱心に話をしていたのですが、「抗体」とか「血液」の単語が聞こえて来たので、医療従事者なのかなとなんとなく会話が気になっていました。 そのうち、1人が「消臭スプレーならEMスプレーがいいみたい」と言ったのが聞こえたので、まるで漫画のようにぐっと喉につまったのでした。 後ろを振り返ってみたいという気持ちをずっと抑えながら、食事を続けました。 <EM菌とは> EM菌という言葉を初めて知ったのは、今から10年ぐらい前でした。 いつも前を通るクリーニング屋さんに、なんでも汚れが落ちる奇跡的な洗剤のようなチラシが貼ってありました。 まだその頃は、「ニセ科学」という言葉を知らないぐらい怪しいことに対しての問題意識もなかったのですが、なーんとなく「あ・や・し・い」と感じたのでした。 衣服についた汚れを落とすのは専門店に出し
► 2024 ( 203 ) ► 07/14 - 07/21 ( 2 ) ► 07/07 - 07/14 ( 7 ) ► 06/30 - 07/07 ( 7 ) ► 06/23 - 06/30 ( 7 ) ► 06/16 - 06/23 ( 7 ) ► 06/09 - 06/16 ( 7 ) ► 06/02 - 06/09 ( 7 ) ► 05/26 - 06/02 ( 7 ) ► 05/19 - 05/26 ( 9 ) ► 05/12 - 05/19 ( 7 ) ► 05/05 - 05/12 ( 8 ) ► 04/28 - 05/05 ( 7 ) ► 04/21 - 04/28 ( 7 ) ► 04/14 - 04/21 ( 7 ) ► 04/07 - 04/14 ( 8 ) ► 03/31 - 04/07 ( 8 ) ► 03/24 - 03/31 ( 7 ) ► 03/17 - 0
偽装科学総合研究所の別館です。 サイエンスエッセイを中心に、創作なんかにも手を染めようと思っております。
今回のテーマ:放射能とは、アルファ線、ベータ線、ガンマ線などの放射線を出す物質の性質のことだ。放射線を出す性質を持っている物質が、放射性物質。この放射性物質を除去できる微生物は存在しえるのだろうか? 東日本大震災に伴う東京電力・福島第一原子力発電所の事故が起きてから、早くも3年近くが経とうとしている。1号機のカバーは完成し、4号機燃料プール内の使用済み核燃料の取り出しは始まったが、今なお先が見えない印象だ。ストロンチウム90を含む高濃度の汚染が地下水から検出されてもいる。忘れてしまっても構わないと言える状況では決してない。 その一方で、今になっても被災地を中心に怪しい対放射能グッズを売り込む動きが後を絶たないようだ。今回はそのうちの一つ、「放射能を消すことができる有用微生物」を取り上げてみよう。 結論を先に書くと、微生物で放射性物質を消滅させることはできない。もしできたら、それはノーベル賞
このページは、2004-11 EMフェスタ2004 専門分科会 EM基礎の内容を検証しています。 全文引用したかったところですが、ボリュームが多くまたスライドも添付されていますので、リンクを貼り必要箇所のみ引用することとします(元ページがリンク切れとなる可能性もありますが)。 上記ページの専門分科会では、EM研究機構の松本潤さんが、EMにおける光合成細菌の働きについて説明しています。 光合成細菌(ここでは主に紅色非硫黄細菌)の利用されている分野として、水(浄化)処理における有機物の分解と生分解プラスチックの回収、悪臭の除去、水素生産といったものを挙げています。 水浄化処理その他における光合成細菌の働きについては、資源環境技術総合研究所のページに詳しく書いています。 これらを見る限り、「嫌気条件で光が照射されれば、光合成細菌が増加して水質浄化に役立つ」ということは何となくわかります。 しかし
1.微生物資材としてのEM (ボトル詰めの容器で、農業資材などの店で販売されています) 2.EMを使用して作られた各種製品 (健康飲料、農産物、化粧品、食品類) 3.その他、EMを利用した資材 (EMぼかし、EMストチュー、EMセラミック等) 4.EMを活用した技術(と公称されているもの) (土木建築、食品加工、環境浄化、塩類集積対策、化学物質汚染対策等) EM農法については、当初発表されてから相当期間が経過し、主張内容が拡大している上、多くの派生サイトが発生しているので、全てを検証することは困難です。 また、EM以外にも複数の菌を共存させて保持し、土壌や作物に投与することで何らかの効果があると主張する資材も数多くあります。 外的に菌体を投与して、土壌あるいは作物に何らかの影響があるかということに関しては、日本土壌肥料学会が1996年8月23日に開催した公開シンポジウム「微生物を利用した農
スズメ8 @Hornet_B また唐突な話題転換ですが、米のとぎ汁でよくわからん菌を発酵させたりするあれですが、苦情というか相談が入りました。信じてやってみたらすごいことになったと。 2013-11-18 19:54:42 スズメ8 @Hornet_B だいぶお困りのようだったので、これ食品でも動物でもないよと思いましたが、しばしお話をお伺いして、『科学的に根拠があるとかないとかってどうやって見分けたらいいのか』の話を小一時間ほどして、とりあえずお困りのことの相談にはのってみましたが、いや、米のとぎ汁菌なんか紹介するの罪が深いね 2013-11-18 19:58:02 スズメ8 @Hornet_B 本か何かを見て、それで実際に菌を増やすとかをやってみたらおかしなことになったというご相談でしたが、すすめた人達は、どなたもこのかたの問い合わせに対して誠実にお答えしたとは言いかねると、私は思いま
KokyuHatuden @breathingpower やめてください、死んでしまいます!“簡単に言えば光合成菌が体内に入り、プルトニウム等の放射線源を感知すると、鞭毛を使って泳いでいき、それを食べてしまいます。(分解消失)” / “ガン細胞や放射能を食べる乳酸菌 - こどものとなり …” http://t.co/4NmBvFdZtP リンク こどものとなり ガン細胞や放射能を食べる乳酸菌 - こどものとなり - Yahoo!ブログ 私達は小学校の理科で光合成や葉緑素を学びましたね。 それに付加すると、『光合成細菌』というものが葉や土中にいたのです。 実はこの『光合成細菌』が、私達をガンや病気から守っていたのです。 簡単に言えば光合成菌が体内に入り、プルトニウム等の 放...
JAPAN SKEPTICS (ジャパン スケプティクス) JAPAN SKEPTICS (ジャパン スケプティクス)または『「超自然現象」を批判的・科学的に究明する会』は、「超自然現象」の批判的・科学的な研究の推進と研究者の交流を目的として、1991年4月に設立されました。 今日、科学技術が急速に進歩する一方で、科学の理論体系や方法論を根底から否定するような主張が数多く見られます。超能力、心霊現象、UFO、予言、テレパシー、占いといった多様な「超自然現象」がテレビや雑誌に興味本位で取り上げられ、一般の人々の科学理解の形成を阻害する重要な要因の一つになっています。一般の人々は、私たちの先達が論理と思考を積み重ねて築いてきた科学的な認識を十分修得できないまま、自然現象や社会現象についての非合理的な解釈に走り、そのことが原因となって不本意な生き方に陥るようなケースさえ多々生じています。 この時
布施純郎さんという医師の方がツイッターで発言した内容が最近よくTLに流れてくる。 天然のビタミンCと合成のアスコルビン酸は全く別であるとか、グルタミン酸ナトリウムは甘みを呈する物質であるなど色々と興味深い内容の発言が多い。 ■微生物で元素転換? 最近は、微生物による放射能除洗関連で元素転換がおこると述べたところ*1、について、そんな事は起こらないとの反論があり、原素転換*2が起こることについて徐々に認められつつある*3と、再反論を行っている。 その論拠として示した例が、どらねこにとってとても馴染みのあったもので、思わず「ギョッ」としてしまったのだった。 https://twitter.com/Drponchi/status/374478191110262784より @tasketss こういう実験が明らかになりつつあります。「ニワトリにカルシウムを全く与えないと、殻のない卵を産むようになっ
06«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»08 水質改善などという名目でEM団子ってもの水辺へ投げ込むというイベントがあちこちであったようです。 EMってたしか役立ついろいろな微生物や細菌の集合体って意味の頭文字らしいです。忘れた。まぁ特定の微生物などを指すものではないということで。こういうところこそ丁寧にやらねば説得力が無くなるという気もしますがとても丁寧な批判や検証は有名なブログがありますのでそちらへお任せいたします。(知る限り最も丁寧なEMの検証・批判をされています。杜の里から) よく分からない微生物や細菌類を水場に放り投げれば後は勝手にそこの水が綺麗になると思ってる人は一度下水処理施設へ見学にいかれることをおすすめします。幸いこれから夏休みです。多く
小中学校のプール清掃にEM菌(EM)を使っているところがあるとのこと。しかも、1箇所2箇所じゃないみたいです。ただ、このEM菌の効果は科学的根拠がなく、かなり怪しいため問題になっています。その後書いた話では、開発者が「EMは神様」などと言っていることも紹介しており、かなり宗教に近いニセ科学です。(2013/7/6、2017/09/21) 2017/09/21: 山形県白鷹町では小学校などまちぐるみでEM菌使用 実は文部科学省通知に抵触する取り扱い ●学校のプール清掃にEM菌 2013/7/6:EM菌に関して以前書いたニセ科学疑惑のEM菌 授業に使われて問題にへのアクセスが増えていて何かな?と思ったら、以下のツイートの影響力でした。 五藤博義 @gotoledex EM菌を学校のプールに投入という動きが広まっているようです。友人の鳥取環境大学教授からニセ科学の広まるのを防ぎたいとの依頼で紹
EMについての素朴な疑問 EM(有用微生物群:通称EM菌)という微生物商品があります。 元々は農業用資材でしたが、環境浄化、教育、医療、土木建築など農業以外の様々な分野へ応用されています。 その一方、擬似科学(ニセ科学)であるという批判もあります。 製造元の株式会社EM研究機構(以下EM研究機構と略します)によると、EMは1982年にオリジナルが開発されました。 EMが世間に認知される契機は1993年に発行された本「地球を救う大変革―食糧・環境・医療の問題がこれで解決する」でした。 EMは開発から長い年月が経過し、日本全国はもとより海外にも普及しつつありますが、その内容についてはほとんど開示されていません。 EM研究機構によると「EM〓とは、乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とし」と書かれていますが、これらの微生物名は性質や形態に基づく大まかな分類で、具体的なものではありません。 EM開発者の
まとめ主さんが編集可にしていますので、EMの正しい情報を追記します。当初と全く異なるまとめになりましたが、まとめ主さんに編集結果を了解してもらえた様です。
飯山一郎という人物がいます。「腐った米のとぎ汁を飲んだり吸い込んだりしたら放射能の害がなくなる」、あるいは「腐った米のとぎ汁が放射能を消してくれる」などという常軌を逸した主張を行っている人物です。以下のように、ネット上で盛んに活動しています。今月初頭には講演会を開催したようです。 ブログ twitter 講演会の様子 はっきり言ってしまえば、まともに取り上げる価値もない、検証する価値もないただのホラ吹き爺さんです。現時点では活動は上の講演会を除けば、ほぼネット上のみです。あとは北朝鮮に関する変な本を刊行したぐらいのようです。つまり、主張はあまり活字にはなっていません。 ところが、この人物のインタビューを掲載した物好きな雑誌がありましたので、報告したいと思います。雑誌という公共の媒体で主張が公表されたのですから、遠慮なく酷評できます。 (1)雑誌の概要 「Star People」という雑誌で
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