タグ

ブックマーク / miyoko-diary.cocolog-nifty.com (23)

  • 「私と性教育」(21)横浜エイズ会議・女性とエイズ。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    横浜エイズ会議の「女性とエイズ」には、沢山の女性達が集まり、世界中の様々な発表が行われました。その中のタイの研究者という女性の発表にびっくりしました。 タイのプーケットに来た女性達が、「ビーチボーイ」とコンドームも使わないでセックスをしている。日の女性は、物ごとをはっきり意志表示しない。あいまいな笑顔を浮かべる。ビーチボーイにとって格好のセックス相手となる。これでは、日の女性達はエイズにかかってしまうだろう」と言うものでした。 ビーチボーイとは、海でさまざまな遊びを指導したりして遊ばせてくれる人。私も、よく海外ではバナナボートやパラセーリングなどで遊ばしてもらいます。その世話をしてくれる人達は、みんなとても親切です。 でも、その発表にはデータが何一つありませんでした。データがありますかという質問にもないとの答えです。 私は、思い切って手を上げて発言をしました。 「私は日人の医師です。

    「私と性教育」(21)横浜エイズ会議・女性とエイズ。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/04/27
    なんかニセ化学とも繋がりそうな。"日本の政府の援助"は報道されたんだろうか。
  • 「私と性教育」⑳エイズと性教育 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/04/27
    "「わが県の理念としては、性交は教えないことになっているので、それでよろしい。」" なんだそれ。それでも今より活気あったって、今どんだけなんだ。
  • 「私と性教育」⑮メモリアルキルト展開催。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/04/25
    "そして、赤の墨汁に自分の血液を採血してまぜ、それに手のひらを浸して、漢詩の下に手形を押しました。エイズウィルスが入っている手形です。"
  • 「私と性教育」④問題発言がきっかけとなって。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    私の問題発言の数日後には、その学校の校長先生や養護教諭が尋ねてこられました。私は平身低頭。大変失礼なことを言ってしまいました。申し訳ございません。深く頭を下げました。校長先生などは、複雑なお気持ちだったことと思います。が、それよりもどんな風に生徒が来ているのか、教えて欲しいということでした。 もちろん、学年や名前を伏せて、生徒の来ている状況をお話ししました。かなりびっくりされた様子でした。でも、それが実情なのです。それをきっかけに、私は校長先生や養護の先生と仲良しになりました。が、性教育に取り組んでいらっしゃった先生とは、お会いしないままでした。 さらに、その医師会館での会に来ていたある中学校の保護者の方から、PTAでお話しをして欲しいという連絡が来ました。あのやり取りを真剣に受け止めて下さったようです。 そのPTAでお話しをしたら、それが口コミとなったのでしょう。次々と講演の依頼がきまし

    「私と性教育」④問題発言がきっかけとなって。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/04/06
    声を上げれば届くところには届くんだな。
  • 「私と性教育」③私の問題発言で大騒ぎ。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    会場からの質問や意見が求められたとき、私は手を上げました。そして名乗った上で 「私は、今多くの高校生を診ています。でも、私は彼女達を非行少女とは思っていません。普通の家庭の普通の少女達だと思っています。どこかの家庭的に問題のある子の問題と思うのでなく、どこにでもいる若者の問題だと思ってこれからの教育を考えなければならないのではないでしょうか。」 「その上で質問なのですが。私の病院に今、高校生が入院しています。もうすぐ夏休みが終わって二月期が始まります。学校を休むために診断書を出さなければなりません。その診断書がもし性交と関係があるということが学校に分かった場合。今、学校は、どんな対応をされるのでしょうか。これからの彼女をケアし、指導しながら支えてくださるのか。それとも、高校生にあるまじきこととして退学させられるのでしょうか。それに寄って、診断書の内容を考慮しなければなりません。どなたか、学

    「私と性教育」③私の問題発言で大騒ぎ。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/04/05
    前シリーズのエントリを見た感じ、今も学校の意識はこんなもんなんだろうな。こいつらの言う性教育なんてもんは生徒を無視した自己満足でしかない。
  • 「私と性教育」②うその安全日を教えたために。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    同じ高校の、それも同じクラスの生徒が4人も次々と妊娠してきた原因は、授業にありました。保健の先生が「生理が終わって一週間は安全日で妊娠はしない」と教えたというのです。びっくりです。月経が終わってすぐに妊娠可能な時期になるし、それに終わって一週間、始まりから二週間、それはまさに排卵日そのものです。もっとも妊娠しやすい時期になります。 罪なものです。間違って教えて、しかもそれを生徒がすぐに信じて実行してしまうという、当に現実の社会を見せ付けられました。こんなことは、机上の考えでは、思いもつかないことでしょう。 これ以来、私は現実を見て考えることの重要さを痛感したのです。 何しろ、はじめは産婦人科医一人で赴任しました。それも救急指定病院です。夜昼かまわず救急車が飛びこんできますし、産婦人科の開業医の先生から、救急の受け入れの依頼もしょっちゅうです。病院として検査や手術室など、救急の体制は出来て

    「私と性教育」②うその安全日を教えたために。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/04/05
    おいおいおい保険の先生って…… どうせ体育しかできない教師なんだろ。そんな奴に授業させんなよ。子供は教師が言えば信じるんだぞ。
  • 「私と性教育」①土谷病院に赴任して。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    昨日は私の〇〇回目の誕生日でした。つらつら思い返してみると、当にアット言う間に歳をとりました。早いものです。きっとこれからも猛スピードで歳を重ね、人生の終わりを迎えるのだろうなあとしみじみと思いました。 さて、このあたりで少し昔を振り返ってみようかと思います。先日高田昇先生のラストの講義を聴きに行きました。先生は、世界の、日の、そして広島、自分のエイズの歴史を順々に振り返られました。それを聞いて、私も様々なことがあったなあ、ここらでまとめておかなければと思いました。 でも、考えているうちに、エイズボランティアの前に性教育がある、どうしてもそれを抜きに出来ないと思いました。そこで。「性教育と私」として、順々に振り返ってみようと思います。 私が土谷病院に勤め始めたのは、医師になって9年経ったときです。土谷病院はそれまでの大手町から平和公園の噴水の向かいに新築中でした。まだ産婦人科がなかった

    「私と性教育」①土谷病院に赴任して。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/04/04
    「仕方のないこと」じゃないだろー!? 結果的に良縁には巡り合えたんだろうけど。
  • エイズ日曜検査など、いろいろ。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    25日木曜日、広島大学の高田昇先生の退職の最後の講義でした。医学部の一番大きい教室が超満員でした。 高田先生の血友病、そしてエイズ治療一筋四半世紀という記事が中国新聞に大きく掲載されたこともあるでしょう。懐かしい人たちのお顔も見ることが出来ました。 授業の最後に小児科の小林教授からの花束贈呈です。 高田先生は、エイズの最初からの歴史を自分とかさねあわせながら丁寧に淡々と語って下さいました。私もいろいろと思い出しながら、ふと涙ぐみそうになりながら、淡々と聞きました。 27日土曜日には、性教育の仲間と広島エイズダイアル合同で、高田先生のおつかれさま会をしました。韓国料理の店「333」でホルモン鍋をべました。 高田先生には、何度も例会や研修会で講義をして頂きました。性教育に携わる者は、常に新鮮な情報を取り入れなければなりません。古い知識で、生徒を脅すようなことがあってはなりません。その意味でも

    エイズ日曜検査など、いろいろ。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
  • 今クリニックで起こっていること⑮アフターピルの失敗 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    昨日、大変気の毒なことがありました。二週間ちょっと前に緊急避妊のくすりを求めて来た方です。その人が、くすりを飲んだにも関わらず、妊娠してしまっていました。 緊急避妊の効果は100%ではないと、説明していたので、覚悟はしていたようです。でも、しょんぼりでかわいそうでした。実は、5日前にも同様のことがあったのです。その時の女性は、妊娠とわかったとたん、大泣きでした。 「緊急避妊」。アフターピルとも言われます。レイプされた、またはコンドームが破れてしまったというハプニングが起きたときに緊急避難として使用するものです。それが、どうも誤解されているようです。「避妊しないでセックスしても、後で薬を飲めばいい」と。 最近特に目立ちます。「避妊していなかったので」それも、男性が「病院に言って薬をもらって」と言ったと。 実は、日は、アフターピルとしての薬は認可されていません。世界中で使われている薬は、日

    今クリニックで起こっていること⑮アフターピルの失敗 - 河野美代子のいろいろダイアリー
  • 今クリニックで起こっていること⑭大学生の出産から時が経って。: 河野美代子のいろいろダイアリー

    一昨日の夜、一組の親子に会いました。写真も内容もすべてブログに書くこと、O.K.との了解を得ましたので。差し支えのない範囲でお話しします。 彼女は20年足らず前、彼を産みました。それは、とてもしんどい状況の中での決断で。私は、彼女が妊娠が分かったときから、ずっと診ていました。彼女は当時東京の大学生。高校時代私の講演を聴いていて、私の勤務する病院に来ました。 産む決断まで大変でした。詳しくは書けませんが、男性の家族、彼女の親、様々な状況の中で、でも彼女は一貫して「産む」決断はぶれませんでした。 結果的に学生をしながら出産。その出産は壮絶なものとなりました。予期せぬ突然の大出血。胎盤早期剥離です。母子ともに命が危ない中での、緊急の帝王切開です。夜中でも、すぐに手術が出来る病院であったことを感謝しながらの手術でした。 それから20年。その時のベビーが、もう少しで成人します、そして、彼女の母校であ

    今クリニックで起こっていること⑭大学生の出産から時が経って。: 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/03/26
    男性どこ行ってもうたん?
  • 今クリニックで起こっていること⑬CAP:こどもへの暴力防止プログラム - 河野美代子のいろいろダイアリー

    私が初めてCAPの講義を受けたとき新鮮な感動を覚えました。ずいぶん前ですので、いろいろとシステムとしては変わっているかも知れません。 その時の講義で言われたこと。「川があって、よくそこで子どもがおぼれて死ぬ、だから川に近づかないように子ども達に教えましょう。そして、川に柵をしましょう。それでも川に近づく子がいる。そこで、もし川に落ちても、おぼれないように泳ぎを教えましょう。」と。まずこれに感動しました。 CAPは「Child Assault Prevention」(子どもへの暴力防止)プログラムです。「すべての子どもに安心・自信・自由を!」をテーマに、子どもへの暴力防止/人権教育プログラムが大人に向けてまた子どもたちに向けての異なるバージョンが作られています。 具体的に、たとえば大人に話しかけられたときに、手をまっすぐ前に伸ばした距離を保つように。相手が一歩近づいたら、一歩下がる。もしも口

    今クリニックで起こっていること⑬CAP:こどもへの暴力防止プログラム - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/03/26
    川に近づかないことだけ教えて、溺れ死ぬ危険を伝えてない事例が多いよな。柵を乗り越えた奴が「悪」に直結させられることもあるよな。躾けなんかじゃなく。
  • 今クリニックで起こっていること⑫子どもを性暴力から守るために - 河野美代子のいろいろダイアリー

    子どもの性暴力の被害を数々見て来ました。ある子は、体中に青あざと、首にむごい跡が残っていました。首を絞められて、当に殺される寸前。命が助かってまだよかったと思いました。ある子は、性器にかまれた歯型が残っていました。もっと無残にな性器の傷を負った子もいます。 彼女達は、当にどんなにか怖かっただろうかと思います。 それが見知らぬ人だけでなく、よく知っている人、教師や身内だったりすると、単に大人と子どもというだけでない力関係が働きます。なかなか拒否出来ないことでしょう。 幼児性愛というのは、一つの性癖ですので、なかなか修復は難しいといわれます。でも、せめて私は教師になろうとする人、教育学部では、性教育を学べるカリキュラムを作って欲しいと思います。性教育の基は、体を知ることだけでなく、「素敵な人間関係を作ること」。いい関係の中でこそ、いい性が得られるものという基を学びます。 私の尊敬する村

    今クリニックで起こっていること⑫子どもを性暴力から守るために - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/03/24
    修復……? 紛れ込む……? 必要なのは暴力の拒否と非対称性の自覚じゃないのか。
  • 今クリニックで起こっていること⑪幼い子への性暴力 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    一昨日のこと。17歳の少女。くりくりとした目とフリフリの短いスカートがとってもかわいい子です。クリニックにはもう何回も来ています。生理不順の治療のためにお腹から超音波をあてます。彼女はくすぐったいのか、くくくっと笑います。その笑顔がまたかわいくて。 そのくったくのない、明るい笑顔を見て、ふと私は涙ぐみそうになりました。彼女は9才の時に男性からレイプされています。男は、母親の彼でした。体も心も深く傷ついた彼女はその後当に大変でした。学校にもいけなくなりました。今は通信の高校に行っています。 明るい笑顔が出るほどに、よくここまで立ち直ったね、よく頑張って生きてきたね、とそう思いました。 傷ついたのは、彼女だけではありません。母親も深く傷つきました。自分の彼のために、娘がそんな目にあった、母親は自分を責めています。 もう少し彼女が立ち直ったら、その時に病気になっていないか調べましょうね。今はま

    今クリニックで起こっていること⑪幼い子への性暴力 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/03/24
    待て。性癖は要因ではあるが、存在自体が悪なのか? それは断固否定するぞ。
  • 今クリニックで起こっていること⑩風俗嬢の性感染症 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    23歳の彼女は、21歳の時から私のところに通っています。彼女は風俗嬢です。ソープランドではなく、デリヘリ。デリバリーヘルス。店にいるのでなく、お客の指定のところに出かけていきます。 彼女は、病気のチェックに来ています。ヘルスは番がないことになっているのですが、それでも時々は番があるといいます。客と彼女、密室に二人っきりになるのですから、それはそうでしょう。でも、番はしないことになっているから、堂々と避妊は出来ないといいます。おかしな話です。 初めて彼女が来たときには、淋病とクラミジアに罹っていました。検査の一週間後に来て、と言っていたのに、来たのは二ヶ月後。それから治療ですが、何しろひどく日にちを開けて来ますので、両方の治療が終わったのは、初めて来たときから三ヶ月たっていました。その間、どれだけの客に病気を移したことでしょう。 その五ヶ月後、また検査に来たとき、またまた淋病とクラミジ

    今クリニックで起こっていること⑩風俗嬢の性感染症 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/03/24
    やってる時点で大っぴらも何もないだろ……。
  • 今クリニックで起こっていること⑨妻子ある人との妊娠 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    20代後半の彼女。 私が「うん?」となったのは、彼が「出来るだけ早いほうがいいから、早く病院に行くように」と言ったと、彼女に聞いたときです。 私は独身で性交のある人には、産めるの?大丈夫?相手はどうなの?ということを必ず聞きます。ちゃんと避妊していない人、このままだと必ず妊娠するだろう、それも近いうちに、という人がとっても多いのです。「セックスというのは、妊娠する行為なんだから。」その自覚を持っていただかないと。 その彼女は「産めません」と答えました。どうして?と聞くと彼は子ある家庭持ちだといいました。で、「彼はどう言ってるの?」との私の問いにそう答えたのです。「出来るだけ早いほうがいいって、何が?」と重ねて聞きました。「おろすのは早いほうがいいと。」と答えた後もう彼女は涙です。 彼の中には「妊娠→中絶」と出来上がっているようです。「ちょっと待って。彼はおろすと決めてるの?最初っから分か

    今クリニックで起こっていること⑨妻子ある人との妊娠 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/03/24
    大変不快な思いをさせてしまったらしいよ。
  • 今クリニックで起こっていること⑧大学生の妊娠。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    昨日は、運転免許証の更新に行きました。そして、夜は広島市民病院産婦人科のオープンカンファレンスでした。日ごろ患者さんを紹介して診て頂いている現場での医療の現場のお話しです。当にお世話になります。聞いていて、ひたすら感謝です。そして、思います。これだけの患者さんを日夜診ていて、どうして病院の経営が赤字になってしまうのか、やっぱり医療の制度そのものがおかしいのでは、と話しを聞きながら、頭の片隅でそんなことを考えていました。 一昨日は、中区医師会の総会兼研修会。ここでのお話しは「糖尿病の内服薬の治療」についてでした。他科のお話しを聞くのは久しぶりです。この分野でもどんどん医療が進んでいます。最先端のお話しは、とても難しい。でも、面白いものです。もちろん、私自身が糖尿病の患者様の治療をするのではありません。私に出来るのは、更年期などで来られる患者様に、糖尿病などの病期が隠れていないか、早く発見し

    今クリニックで起こっていること⑧大学生の妊娠。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/03/24
    いくらなんでもやれば妊娠するくらいの性教育は受けてるはずなんだがね。それでもこういう行動を取るのは、「自分だけは死なない」とか無根拠な幻想を抱くのと似てるんだろうなぁ。/要は知識だけでも不充分。
  • 今クリニックで起こっていること⑦不登校だった彼女に彼氏ができた! - 河野美代子のいろいろダイアリー

    昨日の患者さんでとてもうれしいことがありました。 彼女は14歳の時から私のところに通っています。初めてきたのは、中学校二年生。月経の量がとても多くて痛くてつらい子でした。ある日、学校で血液を漏らして、スカートを汚してしまい、それを男子生徒に笑われて、以後不登校になっていました。涙をためて下ばかり向いている、暗い少女でした。 私は、月経の量を減らし、痛みも軽減させるように治療をしました。その治療は、ずっと続いています。不登校、それから拒症にもかかり、とてもつらい日を過ごしました。 ほとんど学校にいけなかった彼女ですが、そんな彼女を受け入れてくれる高校もありました。男子のいない、女子校です。登校できるようになった彼女は、高校でとても頑張りました。成績が学年で一番。そして、難関の大学にも入ることが出来ました。 大学も頑張って卒業。今、元気で働いています。その彼女が、昨日、お薬を取りに来て、なん

    今クリニックで起こっていること⑦不登校だった彼女に彼氏ができた! - 河野美代子のいろいろダイアリー
  • 今クリニックで起こっていること。⑥中絶は殺人? - 河野美代子のいろいろダイアリー

    今日は、クリッニクで起こっていることへのコメント、鉄人様へのお返事をこの蘭に書かせていただきますね。 「中絶は殺人」これは、とてもよく言われることなのです。でも、これは私の中ではもう解決済みのことです。 鉄人様、まず真摯なコメントに感謝します。でも、あなたがおっしゃることは「仏教の考え方」に限ったことではありません。キリスト教の一部の人でも、統一協会の人でも、他の宗教の中でも。それから、宗教とは関係なく、極右翼の人、性教育に反対の人、等にさんざん攻撃されて来ました。 まず、私は、名前も戴いている仏教者です。仏陀の教えでも、あなたのように「原理主義」になると、教えがともすれば人を救うのではなく「追い込むこと」につながるものです。 私は長い間の実践の中で、正直大変悩んだ時期もありました。それもあって、お寺の門を叩いたものです。そして、少なくとも、「中絶で儲けている」ことだけは拒否するため、この

    今クリニックで起こっていること。⑥中絶は殺人? - 河野美代子のいろいろダイアリー
    Ohgyoku
    Ohgyoku 2010/03/16
    id:tari-G カウンターとしてはいいと思いますが、基本にはできないかなぁ、と。「殺人」の対象としてなら……まあ分からなくもないか。
  • 今クリニックで起こっていること。⑤男性は逃げられる。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    悩んでいるうちに時が経ってしまった、という少女達。もう少し早く誰かにS.O.S.を求めたなら、といつも悔やまれます。身の回りに一人として相談を持ちかける人がいないというのも現実なのですね。 彼女達の多くが、「妊娠週数、月数の数え方、いつごろが出産の予定日なのか、いつまで中絶が可能なのか」そんなことを当に知らないということもあります。よくマスコミで芸能人の誰かが妊娠何ヶ月だと公にした、という事など言われますが、その数え方などだれにも教えてもらっていません。特別な数え方をするということも知らないのですね。 私の講演はあれもこれもつたえなければ、と、盛りだくさんになってしまいます。「性交から二週間で妊娠二ヶ月という」なんて言うと、中学生も高校生もざわざわとびっくりしています。 今回の17歳の彼女は、すでに相手の男性と別れています。一人で育てる意志も持っていません。付き添ってきた父親は、人に育

    今クリニックで起こっていること。⑤男性は逃げられる。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
  • 今クリニックで起こっていること④やむを得ずの出産。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    今、東京にいます。また昨晩仕事を済ませて最終の飛行機でやって来ました。今日も、避妊や性教育などの大切な会合があります。 揺れる飛行機の中で昨日のことを考えていました。いつも土曜日はそうなのですが、昨日もとてもしんどい一日でした。 昨日一日だけでどんなことがあったかと。「河野は、めったにない特別な出来事を、さもよくあるかのように言って騒ぎたてる」と言った人が(どこかの校長)がいました。 昨日も、中学生がお母様に連れられてやって来ました。彼女は携帯は持っていません。でも、友人が携帯で掲示板で知り合った人を彼女に紹介し、その人について行って性交があったということでした。 「ねえ、子どもが小さい頃は、『知らない人について行ってはいけません。』てよく言うけれど、中学生になったとたん、どうして知らない人でもついて行ってしまうのかしら。」と、私はスタッフに言いました。それを考えていました。 もしかして、

    今クリニックで起こっていること④やむを得ずの出産。 - 河野美代子のいろいろダイアリー