タグ

ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (3)

  • 東浩紀『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』 - 紙屋研究所

    「オルタ」という雑誌で東浩紀の「民主主義2.0」について書いたことがある(2009年11-12月号「メディアから時代を読む #9」)。 そのときまだ茫洋としていた問題について、ぼくは批判や疑問を書き連ねたが、定義づけや具体案をふくめ、これらのぼやけていたものは東の近著『一般意志2.0』で一定の輪郭を与えられることになった。 先にぼく流にざっくりと中身をまとめてみよう。 ルソーの「一般意志」は、あるアルゴリズムにしたがって生まれてくるグーグルのページランクみたいなもので、人々の無意識のデータベース*1から抽出されてくる数学的な結論のようなものである。*2 しかしそのような一般意志は大衆の欲望の集積であり(グーグル型民主主義)、それで政治を運営するのは危険。専門家や政治家たちの熟議(ミクシィ型民主主義)と相補的に用いるべき。民主主義2.0(=ツイッター型民主主義=グーグル型民主主義+ミクシィ型

    東浩紀『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』 - 紙屋研究所
    Portunus
    Portunus 2012/01/18
    「ぼくがかかわっている社会運動なんて、この給付水準をめぐる激しいやりとりのものばかりであり、そこには理念やイデオロギーが密接にからみついている。それを切り離して純技術的に解決なんかできるわけないだろう
  • 『地域再生の罠』『地域再生の条件』『地域再生の経済学』 - 紙屋研究所

    実家で父の車に乗っていたら、父の知りあいの話になった。 Sという大企業の下請をやっている中小企業のオヤジ・Bさんの話だったが、顔が薬品でボロボロだとか。 Bさんは、S社に「Bさん、今日の緊急会議に出られるかな」といつも呼ばれる。その会議は必ず「単価切り下げ」の話なのだ。いかにこの情勢下で大変なのかが強調され、出席した下請なんか一言も言えずに切り下げを飲まされる。 Bさんは必死で切り下げに切り下げをくらった製品を作り続け、危険な薬品を扱うために顔がボロボロになった。まともな設備もつくらずに「安く」やったのだろう。といってもぼくは会ったことはないので、父母が話している「凄絶」さから想像するしかないのだが。 かつて日の地方工業は、安さを武器にして輸出の土台をなし、成長した。地方で富を生み出し、金融や雇用を通じてその富は地域に還流した。 しかし、いまはその「安さ」ゆえに逆にアジア諸国に仕事を奪わ

    『地域再生の罠』『地域再生の条件』『地域再生の経済学』 - 紙屋研究所
  • 安彦良和『虹色のトロツキー』 田中克彦『ノモンハン戦争』 - 紙屋研究所

    『虹色のトロツキー』は90年代半ばに初版が出た時に読んだが、セックスシーン以外あまり興味を覚えなかったことを覚えている(「ちょっと『虹トロ』買ってくる」と出かけんとする御仁のために行っておけば、それはわずか2シーン。しかも超控えめな表現)。今にして思うとあまりにひどい読み方だった。 愛蔵版が出たのでこの機会に読み返す。 一体以前は何を読んでいたのだろう、と大いに反省した。 この物語では、スターリンと対立するトロツキーを利用してソ連の分裂国家をつくるとか、中国共産党内のトロツキー派を使ってコミンテルンとの仲を裂けるんじゃないかとか、トロツキーという存在を利用することをめぐって日・満州・ソ連・中国でさまざまな勢力が描いた「幻想」を「虹色のトロツキー」という言葉で表している。トロツキー人は出てこない。 主人公のウムボルトは、日軍部のトロツキー極東政府工作にかかわった深見という中尉の、モンゴ

    安彦良和『虹色のトロツキー』 田中克彦『ノモンハン戦争』 - 紙屋研究所
    Portunus
    Portunus 2010/11/11
    「安彦の描く歴史モノのセックス」ってレイプシーン? 力で女を屈服させてるのに相変わらず善人面したままの主人公というのはどうもなあ。
  • 1