衆議院本会議で麻生総理が就任にあたっての所信表明演説を行った。原稿を読む前に「国民の皆さんにお詫びする」と語った。福田総理の突然の辞任についてだった。さらに「国土交通大臣の辞職」についても一言、遺憾の意を表明してから始まった。異例なことに、総理の所信表明であるにもかかわらず、「民主党に要請する」「民主党に伺いたい」「見解を聞きたい」と「逆質問」を連発した。野党になった時に練習ではないだろうが、所信表明とは政権担当の基本姿勢を披瀝し、各党からの代表質問を受けるべきものであって、野党に質問するという所信表明は聞いたことがない。 [朝日新聞] 麻生首相は29日午後、衆参両院本会議で就任後初めての所信表明演説を行った。(1)国会での合意形成(2)補正予算(3)消費者庁創設(4)日米同盟と国連(5)インド洋での補給活動の継続――の5点について、民主党が代表質問で具体的な対応を明らかにするよう逆質問す