2025年は日本にプロサッカーが誕生して33シーズン目。日本代表はワールドカップ(W杯)の7大会連続出場を決め、ヨーロッパの「五大リーグ」に所属する日本人選手は20名に届いている。しかし日本サッカーがそれだけの歴史を重ね、ピッチ内の発展に成功した今も、国内のスタジアム整備は現在進行系の課題だ。 球技、フットボール専用のスタジアムをホームにするクラブは徐々に増えている。J1からJ3まで60クラブのおおよそ半分が陸上トラックのない『専スタ』を本拠にしている。とはいえスタンドとピッチの距離、アクセス、老朽化、演出装置などに課題を持つ会場は今なお多い。 スタジアム建設は難易度が高く「やる気」だけでは実現できない。W杯、オリンピック、国民スポーツ大会(旧国体)のようなビッグイベントがあれば、官のプロジェクトとしてスタジアム建設は進みやすい。ただ公共施設はJクラブがその整備を主導するわけでなく、ビジネ
