たいていの人がこういう経験をもっていると思います。鍵を探して家のなかを歩きまわり、別の部屋のドアを開けた瞬間に「あれ? なんでこの部屋に来たのだっけ?」鍵のことをすっかり忘れてしまう、あの現象です。 こうした忘れっぽさはストレスですし、記憶が弱くなってきているのではないかと不安になりますが、実は心理学的には記憶の働きを考えるうえで重要な研究対象になっています。 Doorway Effect というこの現象は「鍵を探そう」といった頭のなかで覚えていた内容が、別の部屋に入る、別の行動をするといったトリガーをさかいに消えてしまう状況を指しています。 これが起こる理由はさまざまに研究されています。たとえば記憶は場所や、記憶した際に周囲にあったものに強く紐付いているので、場所が変わるとそれがトリガーになって消えてしまいがちという考え方があります。 しかし、それならば元の部屋に戻った時に記憶が戻る可能
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